混雑したバスや電車などの公共交通機関では、意図せず他人にぶつかったり足を踏んでしまうことがあります。特に相手が無言で立ち去った場合、後になってトラブルにならないか不安になる方もいるでしょう。今回は、そうした場面での適切な対応と、法的リスクの有無について解説します。
公共の場での軽微な接触事故は日常的に起こる
満員のバスや電車では、わずかな揺れや人の動きで接触が起こるのは避けられません。とくに足を踏んだ・踏まれたといった軽微な接触は、日常的に起きており、それだけで警察沙汰になることは極めて稀です。
加害意図がなく、すぐに謝罪をしていれば法的責任が問われる可能性は非常に低いと言えます。
その場での誠意ある対応が重要
足を踏んでしまった場合は、すぐに「すみません」「大丈夫ですか」と声をかけることが基本的なマナーです。たとえ相手が無言で去ったとしても、こちらが謝罪の意思を見せたことが重要なポイントになります。
そのような対応をしていれば、仮に後日トラブルになった際にも誠意をもって対応していた証拠となり、法的な問題に発展する可能性は限りなく低くなります。
訴えられる可能性はあるのか?
法律上、わざと足を踏んでケガをさせた場合には暴行罪や傷害罪に問われる可能性があります。しかし、偶発的な事故であり、謝罪をしている場合はその限りではありません。
また、相手がケガをしていたとしても、故意でなく過失が軽微であるならば、刑事事件や民事での損害賠償の対象となることは極めて稀です。
もし今後再会したらどうする?
毎朝同じバスを利用している場合、再度その相手と会う可能性は十分あります。その際は無視せず、「先日はすみませんでした。大丈夫でしたか?」と一言添えるだけでも、お互いの不安は解消されることが多いです。
過度に心配せず、落ち着いた態度で接することが大切です。
自分の体にも異変があった場合
足を踏んだ側も、自分のアキレス腱に痛みが出た場合には無理をせず、早めに整形外科などで診断を受けることをおすすめします。接触の瞬間に捻挫や腱の損傷を起こすこともあるからです。
その記録があることで、相手とのトラブルになった際に「むしろ自分も怪我をしていた」という事実が証明され、よりフェアな立場になります。
まとめ:誠意ある行動が一番の防衛策
バスや公共交通機関での接触事故は避けられないこともありますが、すぐに謝罪することが一番のリスク回避になります。
- 足を踏んでしまったらすぐに謝る
- 相手が無言でも、誠意をもって対応した事実が重要
- 法的トラブルに発展することは極めて稀
- 今後会ったら丁寧な再謝罪で印象を和らげる
気になる場合は、できる範囲で礼儀を尽くしておくと安心して通勤を続けられるでしょう。


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