ニュージーランドに渡航する際、食品の持ち込みには非常に厳格なルールがあります。これは島国であるニュージーランドが、外来生物や病害の侵入を防ぐために「バイオセキュリティ(生物安全)」を重視しているためです。フルーツゼリーのような加工食品も、例外ではありません。
フルーツゼリーの持ち込みは原則可能だが条件あり
ニュージーランドの一次産業省(MPI)によれば、商業的に包装されたゼリー類は、内容物に生鮮の果物が含まれていない限り、原則として持ち込みが可能です。ただし、必ず入国カードで「食品あり」にチェックを入れて申告してください。申告せずに持ち込むと、高額な罰金が科される場合があります。
市販の日本製フルーツゼリー(果汁を含むが果肉を含まないもの)は、過去の事例では持ち込みが許可されたケースが多く見られます。ただし、果肉入りゼリーは生鮮食品と見なされる可能性があるため注意が必要です。
持ち込みに適したフルーツゼリーの選び方
以下の条件を満たすものを選びましょう。
- 密封された商業パッケージに入っている
- 成分表に「果肉」が含まれていない
- 製造日と賞味期限が明記されている
- 原材料が英語で表示されているとより安心
例として、「たらみ」や「ミニッツメイド」のゼリー商品で、果汁のみ使用の個包装タイプが好まれます。
空港到着時の注意:申告と検査の流れ
入国カードで食品の申告を行うと、入国審査後にMPIの職員による食品の確認が行われます。ここで問題がなければそのまま持ち込めますが、疑わしいと判断された場合はその場で廃棄となります。心配な場合は、包装のラベルや成分表をスマホで写真保存しておくのも有効です。
フルーツゼリー以外に注意すべき食品例
持ち込みが難しい例。
- 生鮮果物や野菜
- 未加工のナッツや豆類
- 自家製のお菓子や惣菜
許可されやすい食品。
- チョコレート
- 市販のスナック菓子
- 密封されたインスタント食品
詳細については、MPI公式サイトをご確認ください。
まとめ:安全に持ち込むためのポイント
ニュージーランドにフルーツゼリーを持ち込むことは、条件を満たせば可能です。最大のポイントは、「正しく申告し、加工済みであることを証明する」こと。事前に商品パッケージを確認し、可能であれば英語の成分表を印刷・携行しておくと安心です。
ホストファミリーへの手土産としても喜ばれるゼリーですが、バイオセキュリティへの配慮を忘れずに、気持ちのよい訪問となるよう準備しましょう。


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