高速道路の出入口やインターチェンジ(IC)で見かける40km/hや50km/hの制限速度表示。これらはなぜ存在するのか?守らなければ違反になるのか?実際の運転現場での“流れ”と法律のギャップについて、わかりやすく解説します。
なぜIC出入口で速度制限が設けられているのか
インターチェンジでは急カーブや合流・分岐などの構造的要因があるため、通常よりも低い速度での走行が推奨されます。これには以下の理由があります。
- 転倒や横転を防止するための安全確保
- 合流時の他車との事故リスクの低減
- ブレーキ性能を考慮した減速距離の確保
これらの制限は交通規制として正式に設定された法定速度であるため、違反すると当然ながら取り締まりの対象となります。
なぜ多くの車は制限速度を守らないのか
現実的には、制限速度+20〜30km/hで走る車両も少なくありません。これは「流れに乗る」ためや、「煽られないための防衛運転」などが背景にあります。
しかし、これは明確な違反行為です。制限速度を30km/h以上超えれば一発免停の可能性があります。
制限速度を守る運転者が煽られる理由と対策
煽られる状況は心理的にプレッシャーが大きく、追突のリスクもあります。
以下のような対処法があります。
- 進路変更可能な場所で道を譲る
- ドライブレコーダーで録画して証拠を確保
- 煽り運転の証拠提出を警察に相談
煽られたからといって速度を上げるのは危険かつ違法です。
“法定速度 vs 流れに乗る”ジレンマの考え方
確かに「流れに乗ることが安全」という意見も一部ではありますが、それは法的には正当化されません。最も重要なのは、自分の運転が安全であることと、事故の責任を問われない運転をすることです。
警察官が現場を見ている場合、「他の車もスピード違反していた」は通用しません。自分の運転の責任は自分にあります。
取り締まりの実際と一発免停の基準
警察による取り締まりでは、オービス(自動速度取締装置)やパトカーによる直接検挙があります。
- 制限速度+30km/h:罰金+6点で免許停止処分
- +40km/h以上:場合によっては刑事処分となることも
特にICはオービスの設置場所になりにくいですが、可搬式オービスの設置も増えており油断は禁物です。
まとめ:本当に安全でリスクのない運転とは
高速道路のICや出入口の速度制限は、安全のために設定された正当な規制です。守ることは違反回避だけでなく、事故防止にもつながります。
煽られても焦らず、安全第一で行動を。法定速度を守ることが、本当の意味での“正しい運転”です。


コメント