「馬の世話を将来の仕事にしたいけど、動物全般が好きなわけではない」と悩む方は少なくありません。東京23区在住でペット経験がない状態から、どのように馬との距離を縮め、動物との関わりに慣れていくべきかを丁寧に解説します。
動物園通いは有効なきっかけになる
動物園は、動物との距離を縮める「入り口」としてとても有効です。五感を使って動物を観察し、彼らの仕草や匂い、行動の意味を感じることができます。上野動物園や多摩動物公園など、東京には動物に触れられる施設も多く、定期的に通うことで「慣れ」が得られます。
ただし、動物園の動物たちはあくまで「展示動物」であり、飼育管理や世話に直接関わることはできません。本気で将来を考えるなら、もう一歩踏み込んだ体験が必要です。
馬に触れるなら体験乗馬やボランティアがおすすめ
馬に直接触れたいなら、東京都内・近郊にある乗馬クラブを利用しましょう。例えば、江東区の「ポニーランド」や、世田谷の「馬事公苑(現在は一部閉鎖中)」、または府中の「JRA馬事公苑」などがあります。
乗馬体験はもちろん、クラブによっては「馬の手入れ体験」やボランティアを受け入れているところもあります。「乗る」より「世話をする」に重きを置いたプログラムを選ぶことで、将来に向けたリアルな感覚を掴むことができます。
馬の飼育や厩務のリアルを知るには?
乗馬クラブや牧場では、体験乗馬とは別に「厩務体験(きゅうむ)」という、馬房掃除・給餌・手入れなどを行うプログラムがあります。これらは観光施設というより、現場に近い内容なので、自分の適性や「馬と向き合う覚悟」があるかを確認する機会になります。
東京都内では難しいこともありますが、千葉や埼玉など日帰り圏内の牧場で受け入れ事例があります。インターネットで「乗馬 クラブ 厩務体験 関東」などで検索してみてください。
動物が苦手でも馬のプロになれる?
「動物が苦手なのに馬の世話ができるのか?」という疑問に対して、結論から言うと「可能性はあるが慣れと努力が必要」です。馬に限らず、動物の世話は「可愛い」だけでは続けられません。糞尿の掃除、早朝や夜間の対応、体調管理など、地味で根気のいる作業が多いのです。
とはいえ、「馬にだけは本気になれる」と感じたなら、それは立派な動機です。まずは触れ合いを重ねて、徐々に他の動物への抵抗感を克服していくという方法も現実的です。
東京23区内で馬に会える場所
- 江戸川区なぎさポニーランド:無料で引き馬体験可能。スタッフに質問できる。
- あらかわ遊園ポニー広場:子供向け中心だが、馬との距離が近い。
- 世田谷区馬事公苑(※再整備中):再開後は本格的な馬とのふれあいが期待できる。
まとめ:馬のプロを目指すなら“体験”を重ねることが鍵
動物園通いは第一歩として良い手段ですが、将来的に馬の世話を仕事にしたいなら、実際に馬に触れ、関わる経験が不可欠です。東京都内や近郊の体験施設や乗馬クラブ、ボランティア活動を活用し、「動物と向き合う生活」の現実を体感することから始めましょう。まずは一歩踏み出すことが、夢の実現への第一歩になります。


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