札幌は確かに人口が約196万人と福岡(約160万人)より多いものの、GDPやオフィス面積で福岡に劣るのはなぜか?「札幌は田舎なのか?」という疑問を解消すべく、人口・GDP・オフィスビル・繁華街売上などの指標で両都市を詳しく比較します。
人口では札幌が圧倒
2023年7月時点で、札幌市の人口は約1,959,750人と、福岡市の約1,603,543人を約35万人上回っています。
一方、札幌圏人口は約266万人と都市圏でもやや大きく、人口規模としては九州を上回る存在感があります。
GDPでは福岡が札幌に僅かに優位
都道府県別GDPでは、北海道は約20.4兆円、福岡県は約19.9兆円。地域間格差は小さいものの、福岡圏の経済活動が活発であることを示しています。
市単位では札幌と福岡の市GDPは共に7兆円台ですが、福岡は都市圏規模で金融・スタートアップなどが旺盛で、GDP per capitaでも福岡は札幌を上回ります。OECDデータでは福岡県は約3.86百万円、北海道は約3.71百万円となっており、福岡の方が一人当たり経済力は若干高いです。
オフィスビル総面積・企業数で量的優位の福岡
ビル数では、2017年時点で福岡市には約584棟のオフィスビルがあるのに対し、札幌市は約395棟に留まります。
企業数でも同程度ながら、福岡は九州最大の都市圏として企業集積が進んでおり、特に都心部の商業売上や不動産取引の活況に反映されています。
繁華街売上高と都市活力の違い
福岡市はコンパクトな市街地にライブ、飲食、夜間消費が集中し、一方札幌は市域が広く分散化傾向が強く、中心地だけ見れば福岡の1.5倍売上という結果にもなっています。
これは人口ではなく、都市の集積度と密度による経済活動の効率差が表れている結果です。
「田舎」と言えるか?都市構造の違い
札幌は面積が広大(約1,121 km²)で、都市構造は低密度で分散型。一方、福岡は市域が小さく、市街地が密集しているため「コンパクトシティ型」としての利便性・集積度に優れています。
つまり、札幌が田舎というよりは、「都市の形と経済インフラの配置が異なる」ことで印象に差が出ているというのが実情です。
まとめ
・人口だけ見ると札幌>福岡だが、GDP per capitaやオフィス棟数では福岡が優位。
・福岡は都市として「集積度が高く密度が濃い」構造。札幌は広域型で「分散型都市」。
・「田舎」という表現は的外れで、都市構造・経済構造の違いとして理解するのが適切です。
都市比較の際は、人口だけでなく「都市密度」「経済インフラ」「集積型か分散型か」の視点を持つと、両者の違いがわかりやすくなります。


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