福岡市内から出発し、特急や新幹線を活用して一筆書きルートを1日で完結させる旅。今回は、宮崎県・鹿児島県を除いた九州の主要都市を効率よく巡るモデルプランを紹介します。鉄道ファンだけでなく、九州をぐるっと日帰りで楽しみたい人にもおすすめの旅程です。
一筆書ききっぷの魅力とは?
一筆書ききっぷとは、出発地から目的地までの経路を折り返さず一筆で描くように経路を作成する乗車券のこと。JRの特例で発券できるため、長距離でも割安な運賃で周遊できます。
この制度を活かせば、1日で九州を広く巡りながら福岡市内に戻ることが可能です。重要なのは、経路上で同じ駅や区間を二重に通らないことです。
モデルルート例(福岡市内発・1日)
以下は、実際に日帰りで回れる一筆書きの代表的ルートです。乗車券は福岡市内発着、九州旅客鉄道(JR九州)で完結します。
- 福岡市内(博多駅)
- ↓九州新幹線「つばめ」
- 熊本駅
- ↓特急「あそぼーい!」または普通列車
- 大分駅
- ↓特急「ソニック」
- 小倉駅
- ↓鹿児島本線
- 博多駅(福岡市内)
このルートでは、福岡→熊本→大分→北九州→福岡という東回りの一筆書きが実現できます。
ルートのポイントと見どころ
熊本駅では熊本城やアーケード街など、短時間の観光にも最適。駅周辺も飲食店が充実しています。
大分駅では温泉街の雰囲気が感じられる上、駅ビル「アミュプラザおおいた」でランチ休憩にも◎。ソニックは快適な座席で、車窓も魅力的です。
所要時間とスケジュール目安
このルートをすべて特急・新幹線で移動する場合、移動時間の合計はおよそ6〜7時間。各地で1時間程度の滞在を加味しても、朝8時頃出発であれば夕方〜夜には福岡へ戻れます。
例)
・博多8:10発 → 熊本9:00着(つばめ)
・熊本10:30発 → 大分13:00着(豊肥本線)
・大分15:00発 → 小倉16:30着(ソニック)
・小倉17:00発 → 博多17:50着(鹿児島本線)
きっぷの購入方法と注意点
一筆書き乗車券は、JRの窓口で発券が必要です。経路図を持参するのがスムーズですが、駅員さんに「一筆書き乗車券を希望」と伝えても対応してくれます。
特急や新幹線は自由席利用が基本ですが、指定席を使う場合は別途料金が必要です。また、当日中の移動が前提となるため、発車時間や接続には余裕を持ちましょう。
まとめ:1日で九州一周気分を味わう旅
福岡市内から出発し、熊本・大分・北九州を経由して戻るルートは、一筆書ききっぷの活用に最適です。移動だけでなく、沿線の観光やグルメも楽しめるので、鉄道旅初心者から上級者まで満足できる内容になっています。
宮崎・鹿児島を除いたルート設定にも柔軟に対応できるため、季節やイベントに合わせて調整しながら、自分だけの鉄道旅を計画してみてはいかがでしょうか?


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