ANAマイルを利用して海外旅行を計画している方の中には、往路と復路で異なる空港を利用したいというケースも多いのではないでしょうか。特にヨーロッパ旅行では、鉄道を使って周遊することが一般的なため、出発地と帰国地が異なるのはよくある旅程です。この記事では、ANAマイルでの国際線特典航空券を使って、日本→スイス→イタリア→日本というような周遊型旅行を実現できるのか、その具体的な条件や予約方法について解説します。
ANA国際線特典航空券の基本ルール
ANAの国際線特典航空券では、原則として往復での発券が必要ですが、「オープンジョー(途中区間を自分で移動)」という仕組みを使えば、異なる空港の組み合わせが可能です。
具体的には、行きは「日本 → チューリッヒ(スイス)」、帰りは「ローマ(イタリア) → 日本」というように、到着地と出発地が異なっていても構いません。ただし、到着地と出発地が同一国または近隣国である必要があります。
オープンジョーを活用したモデルプラン
以下のような旅程はANAの特典航空券でも問題なく予約できます。
- 往路:成田 → チューリッヒ(スイス)
- 現地移動:スイスからイタリアへ鉄道で移動
- 復路:ローマ → 羽田
このような旅程を1枚の特典航空券として予約することで、片道ずつよりも必要マイル数が抑えられ、効率的にヨーロッパ周遊が可能になります。
オープンジョーとストップオーバーの違い
オープンジョーは「到着空港と出発空港が異なる」旅程のこと。一方、ストップオーバーは「乗り継ぎ地で24時間以上滞在する」場合に使う概念です。
ANAマイルの特典航空券では、国際線1往復につきストップオーバーは1回まで可能(ただし2023年改定以降、オンラインでのストップオーバー予約は困難)です。オープンジョーのほうがより自由度の高い周遊旅には向いています。
必要なマイル数と発券のコツ
例えば、ヨーロッパ行きのエコノミークラスではレギュラーシーズンで往復55,000マイルが必要です。ビジネスクラスでは93,000マイルが目安です。
ANA公式サイトの「特典航空券検索」で、出発・到着空港を指定して検索すると、オープンジョーにも対応している便が一覧で確認できます。
検索時に「複数都市・乗り継ぎ」を選び、例:「東京→チューリッヒ」+「ローマ→東京」と入力することで対応ルートを一括検索できます。
注意点:スターアライアンス便の活用
ANAマイルではANA便のほか、スターアライアンス加盟航空会社のフライトも予約可能です。スイス航空、ルフトハンザ、アシアナ航空、ターキッシュエアラインズなどの利用で、柔軟なルートが組みやすくなります。
ただし、提携便は座席数に制限があるため、早めの予約が重要です。また、一部のルートでは燃油サーチャージが高くなる点にも注意しましょう。
まとめ:オープンジョーを使ってANAマイルで賢くヨーロッパ周遊
ANAの国際線特典航空券では、オープンジョーを活用することで「日本→スイス→イタリア→日本」といった周遊ルートが実現可能です。
ルールさえ理解すれば、ANAマイルを使って効率よく旅行を楽しめるだけでなく、ヨーロッパを鉄道で周遊する旅にも最適な選択肢になります。早めの計画と正しい検索方法で、理想の旅行を実現してみてください。


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