春になると東北地方の山々では豊かな自然の恵み「山菜」が旬を迎えます。山菜はその土地ごとに特色があり、風味豊かで栄養価も高いため、近年は健康志向の方にも注目されています。今回は、東北地方で買えるおすすめの山菜を厳選してご紹介します。
コゴミ（クサソテツ）
アクが少なく、ほろ苦さが控えめなコゴミは、初心者にもおすすめの山菜。東北では福島や秋田で多く採れ、春先に市場に並びます。
おひたしや胡麻和え、天ぷらにすると美味しく、緑色の鮮やかさが料理の彩りにもなります。
ウド（独活）
山ウドは香り高く、シャキシャキとした食感が特徴。特に岩手や山形では品質の高いものが流通しています。
皮はきんぴら、茎は生で酢味噌和えに、葉は天ぷらと、捨てるところがありません。
タラの芽
「山菜の王様」と称されるタラの芽は、春の訪れを告げる存在。秋田や山形の山間部では、天然のものが多く採れます。
特に天ぷらにすると苦味と香りが際立ち、ほろ苦さが春らしい味わいとして人気です。
ワラビ
古くから日本人に親しまれている山菜で、東北の山林に自生しています。青森県や岩手県では特に多く採れます。
アク抜きをしっかり行えば、おひたしや煮物、ナムルにも利用可能。地元の直売所では塩漬けの保存品も販売されています。
ゼンマイ
ゼンマイは乾燥品として通年流通しますが、春先の生ゼンマイは特に風味豊か。山形や福島での採取が盛んです。
丁寧にアク抜きし、煮物や炒め物に活用すると、深い味わいと食感が楽しめます。
アイコ（ミヤマイラクサ）
あまり知られていない希少な山菜で、東北北部の山間地域で採れます。クセが少なく、ナスのような独特の香りとやわらかな食感が特徴。
軽く茹でておひたしや和え物にすれば、食卓が一気に山の香りで満たされます。
シドケ（モミジガサ）
秋田や岩手で多く採れる、苦味と香りの強い山菜。通好みの山菜として知られています。
アクが強めなのでしっかり下処理が必要ですが、ゆでて酢味噌和えにするとクセになる美味しさがあります。
まとめ：東北の山菜で春の恵みを楽しもう
東北地方の山菜は、それぞれに香りや食感、味わいがあり、地域ごとの特色が色濃く出ています。春の旬を感じられる自然の恵みを、ぜひ市場や直売所で手に取り、家庭の食卓に取り入れてみてください。
特に旬の時期（4月～5月）には新鮮な山菜が多く出回るため、訪れる地域に合わせて選んで楽しむのがおすすめです。
コメント