常磐もののおすすめ魚6選｜旬の味覚とその魅力を徹底解説

「常磐もの」とは、福島県いわき沖を中心とした太平洋沿岸で水揚げされる魚介類のこと。寒流と暖流が交差する海域で育つため、脂のりが良く身が締まった高品質な魚が豊富に揃います。今回は、そんな常磐ものの中から特におすすめの魚と、その魅力をご紹介します。

ヒラメ：常磐ものの代表格

常磐沖で育ったヒラメは、寒さに耐えて身が引き締まり、甘みと歯ごたえのバランスが絶妙。刺身や昆布締めにすると、上品な味わいが際立ちます。

冬場は「寒ビラメ」とも呼ばれ、特に脂の乗りが良いことで有名です。高級寿司店でも取り扱われるほどの品質を誇ります。

メヒカリは体長15cmほどの深海魚で、常磐沖が主要漁場。ふわふわの白身は脂があり、塩焼きや唐揚げで食べると絶品です。

特に揚げたてのメヒカリ唐揚げは、地元いわき市などの居酒屋でも人気のメニュー。骨まで食べられる柔らかさが魅力です。

冬の常磐沖といえばアンコウ。皮、肝、身、胃袋など、すべてが食材になる「食べられない部位がない魚」として有名です。

アンコウ鍋やどぶ汁（味噌仕立ての漁師風鍋）でいただけば、濃厚な旨味とゼラチン質の食感が楽しめます。

常磐もののカレイは身が厚く、煮付けや唐揚げ、焼き物まで幅広く使える万能魚。シーズンによりマコガレイやイシガレイなどが水揚げされます。

特に煮付けでは甘辛いタレとの相性が抜群で、常磐エリアの定食屋や旅館でも定番メニューとなっています。

スズキは春〜夏にかけてが旬で、刺身やカルパッチョで爽やかに楽しめる白身魚。常磐ものは淡泊ながらコクのある味わいが特徴です。

皮目を炙って食べる「焼霜造り」などもおすすめで、素材の良さが際立ちます。

秋の風物詩として知られるサンマも、常磐沖で良質なものが獲れます。脂がしっかりとのったものは塩焼きが鉄板。

スーパーで手に入る輸入物や北海道産と比べても、旨味の濃さで常磐ものは一線を画します。

常磐ものは、寒流と暖流が交わる海域という自然環境の恵みを受けた、豊かな魚種が特徴です。ヒラメやアンコウのような高級魚から、メヒカリのような庶民派まで、どれも味に定評があります。

季節ごとに旬があるため、現地で水揚げの情報をチェックしながら、ぜひ本場で味わってみてください。お取り寄せも充実しているので、自宅で常磐の味を楽しむのもおすすめです。