台風が関東に接近するとき、新幹線の運行状況は多くの利用者にとって気がかりなテーマです。本記事では、東北新幹線を含む新幹線が台風の影響で運休や遅延となる判断基準と、事前に確認すべきポイントを分かりやすく解説します。
■新幹線の運行停止・速度制限の基準
・風速20m/s以上:速度制限、段階的に徐行運転
・風速25m/s以上:速度制限強化、場合によっては見合わせ
・風速30m/s以上:原則として運転見合わせ(運休)
この数値基準は全国の新幹線に共通し、安全第一の観点から設けられています。特に風速30m/s超ではほぼ確実に運休となります 。
■大雨時の運転見合わせ基準(東海道新幹線の例)
風だけでなく大雨も新幹線に影響する要因です。たとえば東海道新幹線では以下のような雨量基準が設けられています。
- 1時間雨量60mm以上
- 1時間雨量40mm以上かつ24時間雨量150mm以上
- 24時間雨量300mm以上かつ10分間2mm以上
- 土壌雨量指数による土砂災害リスク観測
これは東北新幹線でも参考にされており、洪水・土砂災害リスクが高まれば運行停止となる可能性があります 。
■「計画運休」とは?事前予告と影響範囲
大型台風が予測される場合、JRでは事前に「計画運休」を発表することがあります。全部運休になるのは稀ですが、東北・山形・秋田など特定ルートで一部列車が対象となることがあります 。
東海道新幹線では台風7号接近時、事前に東京〜名古屋間で終日運休を発表した例もあります 。
■当日の状況確認と対策ポイント
・前日夜や当日朝にJR東日本の運行情報サイトを必ず確認
・公式SNSやニュースでも「計画運休」や「遅延予測」がアナウンスされます 。
・遅延の場合、30分以上で「遅延証明書」の発行
・運休や大幅遅延時は払戻、振替輸送が無料で可能です。
■まとめ:東北新幹線はこの台風でどうなる?
現状では規制値(風速30m/s・大雨基準超)に達していなければ、新幹線は通常運行の可能性が高いです。しかし台風が接近すれば「事前の計画運休」や「速度制限・運休の判断」が行われる可能性があるため、前日夕方〜当日朝の公式情報のチェックが欠かせません。
旅行予定の方は最新情報をもとに判断し、無理のないスケジュール調整を心がけましょう。


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