名古屋鉄道(名鉄)ではローカル線の効率化のため、ワンマン運転への移行が進んでいます。しかし、竹鼻線や西尾線、津島線、豊川線などは現在でもツーマン運転(運転士+車掌)が続いています。その背景には《路線構造》《設備投資コスト》《自治体支援》など複合的な理由があります。
🔧ワンマン化が進む路線・進まない路線の違い
ワンマン化は一般的に、設備準備のコストや列車ダイヤへの影響が少ない路線から優先されます。
たとえば広見線などは、比較的線形が単純でワンマン対応設備の設置が少なく済むため、導入が進んでいます。
💡竹鼻線がワンマン化しづらい理由
竹鼻線は全線が単線で、列車のすれ違い(離合)を前提とした複雑なダイヤ構成です。そのため、ワンマン化に際して安全・運行維持のための信号・列車制御設備の追加投資が大規模になり、費用対効果が低くなります。【参照】
また、一部列車が名鉄岐阜へ直通しており、本線との運用に支障が出るおそれもあります。
📍西尾線・津島線・豊川線の状況
西尾線や豊川線は沿線自治体の運行維持支援を受けており、赤字補塡があるため、ワンマン化よりも自治体と協調した安定運行が優先されています。
津島線も比較的輸送需要がある幹線的な役割を持つため、現状維持されている部分があります。
📋自治体の支援とツーマン運転維持
多くのローカル線では自治体が沿線人口や公共性を理由に運行支援をしており、ワンマン化に伴う投資負担への直接補助が難しいケースが見られます。
そのため「ワンマン化によるコスト削減効果<自治体支援との兼ね合い」で、あえてツーマン運転を維持する路線があるのです。
🧭今後の見通し
最新のダイヤ改正では広見線の一部区間でワンマン化が進んでいますが、竹鼻線・西尾線などでは今のところ導入未定です。
名鉄が赤字路線の見直しに取り組む中、他線区と異なり設備コストが見合わないと判断されているため、当分はツーマン運転が続く可能性が高いと言えます。
まとめ
名鉄の一部支線・ローカル線がワンマン化されない背景には、以下のような要因があります。
- 竹鼻線:単線による離合ダイヤ、設備投資コストの高さ
- 西尾線・津島線・豊川線:自治体支援による赤字補塡と安定運行重視
今後ワンマン化の可能性はありますが、現時点では「投資回収と自治体関係のバランス」から、ツーマン運転継続が合理的と判断されているのです。

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