航空会社の手荷物制限は、サイズだけでなく“重量”にも厳格です。多くのLCCでは7kg〜10kgという制限がある中で、「人の体重は考慮されないのに、荷物だけ制限されるのは不公平では?」と疑問を持つ声も少なくありません。この記事では、その背景と今後の課題について掘り下げます。
現在の手荷物重量制限の仕組み
多くの航空会社では、機内持ち込み荷物の重量を7kg〜10kgに設定しています。これは、頭上の収納棚の耐荷重・脱出時の安全性・機体の重量バランスを考慮した規定です。
一方で、乗客の体重自体には原則として制限はなく、チケット代金も均一(座席クラスを除く)で提供されています。
“体重+荷物”のトータルで見るべき?という声
例えば「体重100kgの人が10kgの荷物」「体重45kgの人が12kgの荷物」となると、総重量で見れば前者110kg・後者57kgとなり、体重の軽い人の方が多く運べるはずという意見も出てきます。
実際に航空貨物や貨客混合便では、乗客の平均体重を想定した「搭乗者の標準重量」という概念が用いられることがあります。
一部の国・航空会社ではすでに“体重測定”が導入
フィジー航空やサモア航空では、乗客の体重をチェックイン時に計測し、体重と荷物を合わせた「総重量」で料金を算出する方式を採用しています。
これは小型機での安全確保や、座席配置による重心管理のために導入されたもので、不公平感の解消という側面も含まれます。[参照]
なぜ一般航空では導入されないのか
・プライバシーへの懸念(体重を公にしたくないという声)
・搭乗・チェックインの時間増加
・社会的・倫理的な問題(体格差による料金差への批判)
こうした課題があるため、多くの航空会社ではあくまで“荷物のみを基準に制限”する方針を維持しています。
私たちにできる意識と工夫
・軽量スーツケースや折りたたみバッグを活用する
・航空会社の規定を事前に確認し、柔軟に対応する
・体格に応じた座席(エクストラレッグルーム席など)を検討する
荷物制限に不満を持つ前に、航空機が“安全に空を飛ぶための制約”であることを理解することも大切です。
まとめ
・現在の機内持ち込み制限は荷物のみで、乗客の体重は考慮されていない
・一部航空会社では「体重+荷物」で公平性を図るモデルも存在
・プライバシーや運用上の問題で、日本の大手航空会社では導入されていない
・今後は多様性を尊重しながら、安全・公平性のバランスを考える時代へ
「不公平だ」と感じることもあるかもしれませんが、その背景には航空の安全性や運行効率といった重要な要素があることを、ぜひ知っておいてください。

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