豪華客船「飛鳥III」の操船に必要な海技免状とは?大型旅客船の資格要件を詳しく解説

フェリー、港

2025年就航予定の「飛鳥III」は、日本最大級の豪華客船として注目を集めています。本記事では、このような大型旅客船を操船するために必要な海技免状の種類や条件、キャリアのステップなどを具体的に解説します。

飛鳥IIIの基本スペックと運航概要

飛鳥IIIは全長約230m、総トン数52,000トン、定員740名という大規模船。国際航路にも就航する予定の外航客船で、商船三井クルーズが運航します。

この規模と用途から、操船には外航船舶の船長資格が必須となります。

必要な海技免状は「一級海技士(航海)」

飛鳥IIIを船長として操船するには、一級海技士(航海)の国家資格が必要です。

  • 対象:国際航海に就く総トン数500GT以上の船舶
  • 発行:国土交通省海事局
  • 条件:一定の乗船履歴と筆記試験(5科目)合格

操船の補佐役である一等航海士も、原則として一級海技士(航海)または二級海技士(航海)の資格を所持しています。

等級ごとの海技免状と適用範囲

資格等級 乗船可能な船舶 主な用途
一級海技士(航海) すべての外航・内航船 大型旅客船・タンカー・コンテナ船
二級海技士(航海) 総トン数3,000GT未満の外航船 中型外航貨物船など
三級海技士(航海) 総トン数500GT以上の内航船 フェリーや内航タンカー等

船長になるまでの一般的なキャリアパス

飛鳥IIIのような外航船の船長になるには、次のようなキャリアステップが一般的です。

  1. 海技大学校・商船系大学を卒業
  2. 三級海技士取得 → 乗船経験
  3. 二級 → 一級海技士にステップアップ
  4. 一等航海士として実務経験
  5. 船長任命(社内評価や実績による)

実際には10〜20年の現場経験が求められ、社内登用制度なども影響します。

補足:機関士にも海技免状が必要

船を動かすエンジニア(機関士)にも「機関」の海技免状が必要です。航海部門とは別に、一級海技士(機関)などが該当します。

船長と機関長は協力して船の安全運航を担っており、どちらも極めて高い専門性が求められます。

まとめ:飛鳥IIIの操船には最高位「一級海技士」が必須

・飛鳥IIIのような外航客船を操船するには「一級海技士(航海)」が必須
・海技免状は国際航海・船の大きさで細かく分かれている
・実際に船長になるには長年の経験と企業内登用が不可欠
・操船以外の職位(航海士・機関士)にもそれぞれ必要な免状がある

国家資格である海技免状は非常に専門性が高く、飛鳥IIIのような大型船の運航はその集大成ともいえる責任ある任務です。

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