バチカン市国は訪問国としてカウントできる?旅行者のためのガイド

観光

旅行好きの間でよく話題になるのが「どこの国に行ったことがあるか」のカウント方法です。その中で特に議論になるのが、世界最小の国「バチカン市国」を1カ国としてカウントして良いのかという点です。

バチカン市国の基本情報と国際的地位

バチカン市国は、ローマ市内にある独立国家で、面積はたった0.44平方キロメートル。ローマ教皇が統治する宗教国家であり、1929年にイタリアと締結されたラテラノ条約により正式に独立が認められています。

バチカンは国際連合には加盟していないものの、約180カ国以上と外交関係を持ち、「国家」としての法的地位を有しており、多くの国から独立国家として承認されています。

旅行記録としての「国数」の数え方

一般的に旅行者が「○カ国訪れた」と語る際、その基準は明確には定まっていません。ある人は国際連合加盟国を基準にし、別の人は「実際に国境を越えて滞在した場所」として捉えています。

例えば、国連加盟国193カ国に加え、バチカン市国、コソボ、台湾、パレスチナなどを含めて197カ国とする「旅行者の国数」基準もあります。

バチカン市国をカウントする旅行者の傾向

世界一周旅行者や「国制覇」を目指すバックパッカーたちの間では、バチカン市国は立派な1カ国と見なされることが多く、カウントにも含めるのが一般的です。

たとえ滞在が数時間でも、サン・ピエトロ大聖堂やバチカン美術館を訪れた経験があるなら、国際法上の「入国」に値するという見方も強くあります。

入国スタンプや国境の有無は関係あるか?

バチカン市国には入国審査やパスポートスタンプはありません。これはイタリアとの特別な協定によるもので、事実上「陸続き」で自由に出入りできる状態です。

しかし、モナコやサンマリノなどの他のミニ国家も同様にスタンプがなくても国としてカウントされることから、「スタンプの有無」だけでは国の数の基準にはなりません。

旅行記録アプリやスタンプ帳での扱い

多くの旅行記録アプリ(例:Been、Mark O’Travel)や国旗スタンプ帳では、バチカン市国を独立した一国として選択・登録できる仕様になっています。

また、世界旅行クラブ(Traveler’s Century Club)では「訪問国リスト」にバチカン市国を明記しています。

まとめ:バチカン市国は堂々と1カ国としてカウントしよう

バチカン市国は法的にも事実上も「独立した国家」として国際的に認識されており、旅行者が訪問国としてカウントすることに何ら問題はありません。

むしろ「世界最小の国を訪れた」という体験は、旅の話題としてもインパクトがある貴重なエピソードになります。今後「どこの国に行った?」と尋ねられたら、胸を張って「バチカンにも行きました」と答えましょう。

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