東南アジア旅行を予定している方にとって、通信手段の選択は旅の快適さに大きく影響します。楽天モバイルの海外ローミングだけで乗り切るか、レンタルWi-Fiを用意するべきか――本記事では、東南アジアでの実際の利用体験や現地事情を踏まえながら、どちらが適しているのかを詳しく解説します。
楽天モバイルの海外ローミング対応状況
楽天モバイルは「海外ローミング(グローバル無料通信)」サービスを提供しており、月間2GBまでなら追加料金なしで通信が可能です。対象地域にはフィリピン、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポールなど、主要な東南アジア諸国も含まれています。
通信は現地キャリア(AIS、SMART、Globeなど)とのローミング提携を通じて行われますが、回線の混雑や設備の制限により、通信速度が安定しないこともあります。
実際に使ってみた人の声と傾向
ユーザーの声を調べてみると、「つながるが遅い」「マップは使えるが動画や大容量ファイルは厳しい」という報告が多く見られます。特に、建物内や地方都市では電波が不安定なケースも。
一方、「LINEのテキスト通話や配車アプリには支障なし」という声もあります。つまり、軽い通信には問題なく使える一方で、高速通信が必要な場面ではやや不安が残るというのが実情です。
楽天モバイル利用で想定される課題
- 通信速度の制限:特に利用者が多い時間帯や都市部の混雑エリアでは、回線が極端に遅くなることがあります。
- 容量制限(2GB):月間の無料ローミングデータは2GB。動画視聴や地図アプリ多用で一気に消費してしまう恐れがあります。
- サポート体制:トラブル発生時の現地対応は基本的にオンライン頼みで、すぐの解決が難しいケースも。
レンタルWi-Fiを選ぶメリット
安定した通信環境を求める場合は、やはりレンタルWi-Fiの利用が安心です。特に以下のようなシチュエーションでは効果を発揮します。
- LINE通話やビデオ会議を頻繁に使いたい
- 配車アプリ(Grab、Gojek)を確実に利用したい
- 複数人でデータシェアしたい
- 現地で地図アプリをフル活用したい
大手レンタル会社では、1日500MB〜1GBまで高速通信が可能なプランが一般的で、速度制限がかかっても低速でも使い続けられるケースが多いです。
おすすめの使い分けと組み合わせ方
・通信量が少ない&旅慣れていて短期滞在 → 楽天モバイルのみ
・通信に安定を求める or 複数アプリ使用予定 → レンタルWi-Fi推奨
実際には「楽天モバイル+予備でWi-Fiルーターを持参」というハイブリッド型が安心感のある選択肢です。
また、現地SIMを購入する方法もありますが、空港での手続きやSIMロックの確認など、多少の手間がかかります。
まとめ:通信の不安を減らすなら備えが安心
楽天モバイルは便利なサービスですが、東南アジアでは場所によって通信品質が不安定になる可能性があります。心配性な方や、現地で確実な通信を求める方には、レンタルWi-Fiの併用を強くおすすめします。
いざという時に困らないためにも、旅のスタイルや予定を見直しながら、最適な通信手段を選びましょう。


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