国際線の航空券はすべて「現地時間」で表示されているため、目的地のタイムゾーンを考慮したうえでフライト時間を正確に計算する必要があります。本記事では、複雑に見える国際フライトの所要時間を、実際の旅程を例に取りながらわかりやすく解説します。
現地時間と時差の基本を押さえよう
たとえば、日本(成田)はUTC+9、カタール(ドーハ)はUTC+3、フランス(コートダジュール)はUTC+2(夏時間)です。つまり、成田とドーハの時差は6時間、ドーハとコートダジュール間は1時間の時差があります。
この時差を考慮しないと、飛行時間を正しく読み取ることはできません。現地時間の出発時刻と到着時刻を比較するだけではなく、時差を差し引くことが重要です。
実例1:成田 → ドーハ(QR807便など)
成田発:22:30(日本時間)
ドーハ着:3:20(カタール時間)
→ カタール時間の3:20は、日本時間で9:20(+6時間)です。
よって飛行時間は、22:30 → 翌日9:20 = 約10時間50分となります。
実例2:ドーハ → コートダジュール
ドーハ発:8:50(カタール時間)
コートダジュール着:14:00(フランス時間)
→ フランス時間の14:00は、カタール時間で15:00(-1時間)
よって飛行時間は、8:50 → 15:00 = 約6時間10分
実例3:コートダジュール → ドーハ
コートダジュール発:16:00(フランス時間)
ドーハ着:22:40(カタール時間)
→ フランス時間の16:00は、カタール時間で17:00
→ 17:00 → 22:40 = 約5時間40分
実例4:ドーハ → 成田
ドーハ発:2:45(カタール時間)
成田着:19:00(日本時間)
→ カタール時間の2:45は、日本時間で8:45(+6時間)
→ 8:45 → 19:00 = 約10時間15分
時差計算のポイントと注意点
・航空券に記載された時刻はすべて現地時間であることを忘れずに。
・目的地と出発地の時差を必ず確認する。
・日付が変わるフライトでは「翌日」の扱いに注意。
スマートフォンのワールドクロック機能や、Googleフライトの所要時間表示も補助的に使うと便利です。
まとめ:正しいフライト時間の読み方で旅の計画もスムーズに
国際線フライトの時間は、出発・到着ともに現地時間で表記されているため、時差を理解することが最も大切です。今回の実例では、すべてのフライト時間を正確に読み取ることで、旅程の見通しが格段に良くなります。旅前には時差早見表をチェックし、安心して移動できる準備を整えましょう。


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