高速道路の追い越し車線は本当に+20km/hで走っているのか?制限速度と実態を徹底解説

車、高速道路

高速道路の追い越し車線を走っていると、周囲の車のスピードが明らかに法定速度を上回っていると感じたことはありませんか?特に「法定速度+20km/h」が常識のように語られることもあります。しかし、実際の速度事情や法律上の扱いはどうなっているのでしょうか。この記事では、高速道路の追い越し車線の速度実態と、それに対する法的な位置づけを詳しく解説します。

追い越し車線とは:意味と走行ルールの基本

高速道路の右側車線(片側2車線以上の道路の場合)にあたる「追い越し車線」は、あくまで追い越しのために一時的に使うための車線です。道路交通法では、追い越しが終わったら速やかに走行車線(左側)に戻ることが義務付けられています。

にもかかわらず、実際には追い越し車線を長時間走行し続ける車両や、常に高速で巡航する車両が多く存在します。このような運転は「通行帯違反」として違反切符の対象になることがあります。

実際の走行速度は法定+20km/h?

一般的な高速道路の法定速度は100km/h(大型車や一部区間では80km/h)ですが、実際には「120km/h前後」で流れていることも珍しくありません。この「+20km/h」が日本の高速道路での“暗黙の了解”のように扱われている背景には、以下の要因があります。

  • 警察の取り締まりが+20km/hを超える速度から行われることが多い
  • 一定の流れに乗らないと逆に危険と感じるドライバー心理
  • 交通量や道路状況に応じてスピードが上がりやすい

ただし、これはあくまで「傾向」であり、+20km/hまでが合法という意味ではありません。

速度違反の取り締まりと罰則について

速度超過は立派な違反行為です。法定速度を1km/hでも超えれば違反として検挙される可能性はあり、特に速度超過が+30km/h(一般道)または+50km/h(高速道路)を超えると、罰金だけでなく刑事罰(免許停止・罰金・略式起訴など)が科されることもあります。

また、パトカーの追尾やオービスによる自動取り締まり、覆面パトカーによる監視も実施されており、「少しくらいなら大丈夫」という油断は禁物です。

道路環境とスピード感覚のギャップ

高規格で見通しのよい高速道路では、自覚よりもスピードが出やすくなります。たとえば、舗装状態が良好で直線が続く区間では、100km/hでも遅く感じることがある一方で、トンネル内やカーブの多い区間では逆に速く感じます。

そのため、実際に「+20km/hで走っている人が多い」と感じても、すべての区間で同じように適用されるわけではなく、道路環境や交通量に応じて速度感にギャップが生じるのが実態です。

安全に追い越し車線を利用するために

安全かつ法令を遵守して追い越し車線を使うには、以下の点を意識しましょう。

  • 追い越しが終わったら速やかに走行車線に戻る
  • 法定速度を意識して、無理な加速をしない
  • バックミラーで後続車の動きを確認し、無理な割り込みを避ける
  • 追い越し中でも適切な車間距離を保つ

これらを守ることで、自分も周囲の車も安全に走行できる環境が保たれます。

まとめ:+20km/hはあくまで「傾向」であり、合法ではない

高速道路の追い越し車線で「+20km/h」で走っている車両が多いというのは、確かに一定の現実ではありますが、それが法的に許容されているわけではありません。法定速度はあくまで「上限」であり、常に遵守する必要があります。

「流れに乗る」ことは重要ですが、それが速度違反を正当化する理由にはなりません。安全とルールを両立させた運転が、事故やトラブルを未然に防ぐ最良の方法です。

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