秋が深まる11月のフランス。寒さが増してくるこの季節にパリやモンサンミッシェル、トゥール、シャルトルを訪れる旅行者も少なくありません。しかし「11月に観光するのは不向きでは?」と心配する声もあります。実際の気候や観光の楽しみ方、注意点などを交えて、11月のフランス旅行がどのようなものかをご紹介します。
11月のパリ:混雑を避けた落ち着いた観光が可能
11月のパリは観光客が少なくなる「肩シーズン」にあたり、観光地での混雑を避けやすい時期です。平均気温は約6〜12℃で、厚手のコートやマフラーが必要ですが、冬のような厳しい寒さではありません。
美術館やカフェ巡り、セーヌ川沿いの散策など、屋内外問わず楽しめるのがパリの魅力。エッフェル塔やルーブル美術館なども、待ち時間が短くなる傾向にあります。
モンサンミッシェル:幻想的な静寂の中で楽しむ世界遺産
モンサンミッシェルは年中人気の観光地ですが、11月は比較的静かで落ち着いた雰囲気を楽しめます。特に霧が立ち込める朝や、夕暮れにライトアップされる修道院の姿は幻想的で、写真愛好家にもおすすめです。
ただし、風が強く雨の日も多くなるため、防寒・防水対策が必須です。また干潮・満潮の時刻によって渡れない時間帯もあるため、事前にタイドスケジュールを確認しましょう。
ロワール地方・トゥール:秋の味覚と美しい古城巡り
トゥールはロワール川沿いの古城巡りの拠点として人気です。11月でも多くの古城が見学可能で、シャトー・ド・シャンボールやシェノンソー城などの壮麗な建築を静かに楽しめます。
この時期はワインの新酒解禁とも重なり、地元のカーヴ(ワイン蔵)では試飲体験もできます。美食と文化に触れる大人の旅にぴったりです。
シャルトル:夜のイルミネーションイベントは必見
シャルトルは大聖堂で知られる街で、「シャルトル・アン・リュミエール」というプロジェクションマッピングイベントが毎年春〜秋に開催されますが、11月初旬まで一部で継続される年もあります。
日中は大聖堂のステンドグラスや旧市街の雰囲気を楽しみ、夜は静かな街でのんびりと過ごすことができます。寒さが気になる方は日帰り旅行でも十分満足できます。
11月のフランス旅行で気をつけたいポイント
- 日が短く、17時頃には暗くなるため、屋外観光は午前〜昼過ぎが中心になる
- 祝日(11月1日「諸聖人の日」、11月11日「第一次大戦休戦記念日」)は店舗・施設の休業に注意
- 雨具や防寒アイテム(ダウン、ヒートテックなど)は忘れずに
特に屋外中心の観光地ではスケジュールに余裕をもたせて行動しましょう。
まとめ:11月のフランスは静かに楽しめる魅力的な季節
11月は寒さや雨といった気候の影響もありますが、観光客が少なく、落ち着いた雰囲気の中で観光を楽しむには絶好のシーズンです。パリやモンサンミッシェル、トゥール、シャルトルといった人気都市も、それぞれ異なる魅力があります。計画をしっかり立てれば、素晴らしい旅になること間違いなしです。


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