パスポートのオンライン申請は手軽で便利ですが、申請後に「写真が基準を満たしていない」と連絡を受けるケースもあります。この記事では、オンライン申請時に写真が引っかかる主な理由や実際の体験談、そして事前にできる対策について詳しく解説します。
オンライン申請で写真が不備になることはある?
はい、実際にあります。申請後に審査機関(都道府県の旅券窓口)で写真の確認が行われ、条件に合致しないとメールや電話で再提出を求められます。
オンライン申請でも、写真は「公的証明書としての基準」を満たす必要があるため、撮影環境やファイル形式によっては受理されないことがあります。
写真が引っかかる主な原因とは?
実際に申請が差し戻された例では、以下のような理由が多く挙げられています。
- 背景が白以外(壁紙の模様や影が映り込んでいた)
- 顔の輪郭が明瞭でない(髪で隠れている、ピントが甘い)
- メガネの反射やフレームによる目の遮り
- スマホでの撮影時に光量が不足して暗い
- 画質が粗い・圧縮されすぎた画像
- JPEG形式ではない、またはファイル容量が大きすぎる
これらはいずれも、旅券用写真の規定に照らしてNGとなる項目です。
実例:再提出を求められたケース
ある50代女性のケースでは、スマートフォンで自宅の白い壁を背景に撮影して提出しましたが、「影が顔の右側にかかっていた」ため、再提出を求められたとのこと。
また別の男性は、「証明写真機で撮影した画像をスマホで再撮影してアップロード」した結果、画質が著しく低下し不受理となりました。
申請前に確認したい写真の条件
パスポート申請用写真の主な要件は以下のとおりです。
- 背景は無地の白または薄いグレー(影や模様不可)
- 正面向きで無帽・無表情、顔全体が明瞭に写っている
- 顔のサイズ:頭頂からあごまで32~36mm
- JPEG形式、縦横比4:3程度、600KB~10MB以内
- 撮影から6ヶ月以内
これらはすべて、外務省の公式サイトでも詳しく明示されています。
トラブルを避けるためのおすすめ対策
スムーズな申請のために、以下の対策をおすすめします。
- スマホではなく、証明写真機や写真館での撮影が無難
- 専用アプリ「パスポート写真作成君」などで事前確認
- 画像をアップロードする前に、PCやタブレットで見直す
- 写真ファイルの形式・サイズを要確認
特にスマホカメラで撮影する場合は、自然光のある昼間に、無地の背景の前で撮ることが重要です。
まとめ:オンライン申請でも写真の基準は厳守すべき
オンライン申請だからといって、写真の基準が緩くなることはありません。むしろ自己責任で画像を用意する分、正確さが求められます。
再提出の手間や手続きの遅れを避けるためにも、事前に条件をしっかり確認し、できればプロの機材での撮影を選びましょう。正しい準備が、スムーズなパスポート取得への第一歩です。

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