スマートEXを利用して新幹線に乗車し、途中でICOCAをApple Payに移行してしまった場合、「改札から出られるのか?」「どう対応すれば良いのか?」といった不安が生まれます。この記事では、そのようなトラブルが発生した際の具体的な対処法や注意点について詳しく解説します。
ICOCAをApple Payに移行すると何が起きる?
ICOCAをApple Payに取り込むと、物理カードの情報がデジタル版へ移行され、新たなカード番号が発行されます。この際、物理カードとしてのICOCAは使用できなくなり、端末上のモバイルICOCAが有効になります。
つまり、乗車時に物理カードを使って入場し、乗車中にApple Payへ移行してしまうと「入場記録はあるのに出場時に使えるICOCAが存在しない」という状態になります。
この状態で改札から出るにはどうすればいい?
まず、モバイルICOCAを改札にかざしても、入場記録が紐づいていないため出場できません。IC改札機では、同一の物理カード(または同一ID)の入場・出場記録が必要だからです。
このような場合、改札機ではなく有人改札(精算窓口)で駅員に事情を説明する必要があります。駅員がシステム上で入場記録を確認し、出場処理または精算処理を行ってくれます。
実際に起きた事例と対応例
ある利用者は、スマートEXで新幹線に乗車し、ICOCAで改札を通過後にApple Payへ移行してしまいました。降車駅の改札では通れず、精算窓口にて乗車記録の確認と本人確認が行われたうえで出場処理が行われました。
このようなケースでは、駅員にスマートEXの予約情報(メールやアプリ画面)、ICOCAのカード番号、モバイルICOCAの移行情報などを提示するとスムーズです。
トラブルを防ぐための注意点
新幹線など長距離移動を伴うICカードの利用時には、乗車前にApple Payへの移行を完了しておくか、移行は降車後に行うようにしましょう。
また、スマートEXと連携しているICカードを変更する場合には、事前にスマートEXのサイトまたはアプリで登録カード情報を更新することが重要です。
万一トラブルになった時に備えて
改札トラブルが起きた場合に備えて、スマートEXの予約画面のスクリーンショットや、ICOCAカード番号の控え、Apple Payでの登録情報などをスマートフォンに保存しておくと安心です。
また、緊急時は駅員に「ICOCAを移行したため出られない可能性がある」と事前に伝えると対応がスムーズになります。
まとめ:ICOCA移行時の新幹線利用はタイミングに注意
ICOCAをApple Payに移行するとカード番号が変わるため、移行タイミングによっては改札でトラブルになる可能性があります。乗車中の移行は避け、やむを得ず移行した場合は有人改札で事情を説明しましょう。
スマートEXの利用時は、常に登録ICカードと入出場ICカードが一致していることが大前提です。事前準備と冷静な対応で、快適な新幹線利用を心がけましょう。


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