交通量の多い都市部では、バス停に停車中のバスの後ろにさらにもう1台のバスが連なって停車している光景を目にすることがあります。このような場面で、前方のバスを追い越すべきか、それとも停車して待つべきかは、交通ルールと状況判断の両方が求められる重要な判断です。
バス停付近は原則「注意して徐行」する場所
道路交通法第17条では「バス停留所付近では安全を確認し、歩行者や乗客に注意して徐行すること」が求められています。追い越し自体は禁止されていませんが、非常に慎重な判断が求められます。
特に後続のバスがウインカーを出していない場合、「まだバス停に寄せる途中なのか」「すでに停車しているのか」の判断がつきにくく、追い越しによって接触や巻き込みのリスクが生じることもあります。
後方バスがウインカーを出していない場合の対応
バスが左ウインカーを出していない状態では、バス停に停車しようとしているか否かが判然としないため、無理に追い越すのはおすすめできません。特に右側から追い越す場合は、前方からの自転車や歩行者、さらには対向車との接触リスクも高くなります。
バスの動きが完全に停止しているか、ドアが開いて乗客の乗降が始まっているかなど、車両の状態をよく観察することが重要です。
追い越すべきか判断に迷ったときのポイント
- バスのハザードランプが点灯している場合:長時間の停車が予測されるため、追い越しを検討可
- 乗降中の人がいる場合:追い越しは避け、十分に距離をとって停止
- 後続バスが完全に停止し、運転手が前を見ていない(待機状態)場合:慎重に右側から追い越す選択肢もあり
ただし、この判断は道路幅が十分にあることが前提です。狭い道路や見通しが悪い場所では、やはり停車して待つのが安全です。
実際の事例:混雑路線での運転判断
たとえば都内の幹線道路では、後方バスがウインカーを出さずに追走しているケースが多く、前方バスが乗客乗降のため停車した状態では、後続バスが間もなく動き出すことも少なくありません。
このような場面で慌てて追い越すと、後続バスと同時に発進して接触する恐れもあるため、10秒程度様子を見るのも賢明な選択です。
まとめ:バス停での追い越しは「焦らず」「確実に」
バス停に停車中のバスを追い越すべきか否かは、ウインカーの有無やバスの挙動、周囲の交通状況によって柔軟に判断する必要があります。運転者自身が安全確認を怠らず、無理に追い越さないことが何より重要です。
迷った場合は一呼吸おいて状況をよく観察し、事故を未然に防ぐ安全運転を心がけましょう。


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