養老鉄道の多度駅周辺で、山側にポツンと佇む高い煙突。かつて醸造所や銭湯だったのでは?との声を聞き、その正体を地元の歴史から紐解いてみました。
🔍 なぜあの場所に煙突があるのか?
あの煙突がある場所は、密集した林の中でひときわ目立つ存在です。この場所は、古くから木材加工や小規模な製造業が営まれていた地域であり、煙突は当時のボイラー設備の名残と考えられます。
過去には製材所や工場で蒸気を使うボイラーが稼働しており、その排気用として煙突が設置された可能性が高いでしょう。
🛁 造り酒屋や銭湯の可能性は?
造り酒屋や銭湯でも確かに煙突を使用しますが、.
- 造り酒屋:もっと大規模な棟やタンク、屋号表記が残ることが多い
- 銭湯:煙突が低く、建物自体も大きく目につきやすい
現地の煙突は高く細身で、他の物件の雰囲気とは少し異なっているようです。
📘 地元資料や古地図で調べる方法
最も確かな手がかりは、1960〜70年代の地元古地図や公的な履歴書など。
・県立図書館の郷土資料コーナーにある古地図
・自治体の農林業・製造業の営繕記録などから、当該地番を特定
・建物用途や所有者情報が分かれば、当時の業態が容易に推測可能です。
🌳 煙突周辺の地形と植生も手掛かりになる
煙突が立つ場所は、林道から少し奥まった位置にあり、かつ標高もやや高め。
これは“水源や湯があっても不自然ではない地形”であり、温泉や蒸気設備を必要とする用途を示唆しています。
🛠 当時の設備を「高耐久」で名乗る業者だった?
小規模なボイラーを使う産業でも、煙突は法律で高さが決められます。排気トラブルを避けるため、周辺より遥かに高い構造物として建設された可能性があります。
📌 まとめ:その煙突は“昔ながらの製造・ボイラー施設跡”の可能性大
地元に詳しい長老や、古地図をチェックすることで、高い煙突の正体が明らかになるはずです。近隣の郷土資料館などを訪れ、当時の事業活動を調査するのがおすすめです。
まとめ
・高い煙突は、かつて稼働していたボイラー設備の名残である可能性が高い
・造り酒屋や銭湯よりも、工業的な用途と推察される
・地元の古地図や公的資料を参照すれば、用途や設置時期が明らかに
気になった方は、ぜひ地元資料館や図書館を訪れて、“煙突調査”を楽しんでみてください。

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