公共交通の中でも、バスと電車では利用のされ方に大きな違いがあります。この記事では、特に長距離路線バスにおける”端から端まで乗る人”の実態や、それに対する鉄道との違い、背景にある理由を解説します。
バスの長距離路線は部分利用が基本
東急バスの「東98」系統のように、等々力から東京駅という広範囲を走るバス路線でも、実際に終点まで通しで乗車する人は非常に少数派です。多くの利用者は中間のバス停から乗り、中間地点で降車するケースがほとんどです。
これは、路線が住宅街・商業地・学校など多様な用途のエリアを結んでおり、目的に応じた区間利用がされているためです。特にバスは、駅からの”ラストワンマイル”的役割を果たすことが多いため、全区間乗る人は少なくなります。
電車利用は長距離移動が当たり前
一方で、東急田園都市線のような鉄道路線では、渋谷から長津田、またはその先の中央林間までを通しで利用する人も多く見られます。特に通勤・通学のピーク時間帯では、その傾向が顕著です。
これは電車が高速かつ時間帯による運行本数が安定しており、長距離移動に適した交通手段として設計されているからです。駅間距離もバスに比べて長く、端から端までの乗車も移動効率的にメリットが大きいといえます。
バスの利用傾向と利便性の違い
バスの場合、運行間隔が電車に比べて長い、交通渋滞の影響を受けやすいといった特性があります。これにより、長距離の移動にバスを選ぶ人が少なくなるのは自然なことです。
さらに、バスの乗降は前扉・後扉の指定や整理券などの手続きもあり、慣れていない人にとっては心理的ハードルとなることもあります。
事例:東98系統の実際
東98は、東京都内でも比較的長距離の路線バスで、等々力~東京駅という都心と郊外を結ぶ重要な系統です。途中には目黒駅、白金台、品川駅前など主要拠点が多数あり、各区間で乗り降りする需要が高いです。
東急バスの調査によると、等々力から乗って東京駅まで通しで利用する乗客はごくわずかで、大半が10~30分程度の中距離移動での利用となっています。
どちらを選ぶかは目的次第
バスはきめ細かいアクセスが可能な反面、長距離移動にはやや不向き。電車は遠距離移動に優れているが、駅間が離れているため目的地が駅から遠い場合は不便です。
したがって、利用者は「目的地との距離」や「乗り換えのしやすさ」などを総合的に判断して選択しているのです。
まとめ
バスの長距離路線で端から端まで乗る乗客が少ないのは、その路線設計と利用目的の多様性に起因しています。電車は移動距離が長くなるほど効率的なため、通し利用も一般的。一方で、バスは地域密着型の移動手段として、中短距離移動に重宝されていると言えるでしょう。


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