バスに乗車中、うっかり降車時に入口側から降りてICカードをタッチしてしまった——そんな失敗、誰でも一度は経験する可能性があります。今回はそのようなケースでどうなるのか、またどう対応すればよいのかを具体的に解説します。
バスの乗降システムを理解しよう
日本のバスは、地域や路線によって乗車・降車のスタイルが異なります。主に次の2タイプがあります。
- 前乗り・後降り:都市部の定額制バスに多い。
- 後乗り・前降り:地方や距離制運賃制バスに多い。
この区別を知らずに、降車時に入口(乗車用)でタッチしてしまうと、思わぬ課金やエラー処理になることがあります。
入口でタッチするとどうなる?
ICカード(Suica、PASMO、ICOCAなど)を入口リーダーでタッチすると、システムは「乗車」として処理します。降車時にそれをしてしまうと、
- 正しい「降車処理」がされない
- 結果的に“二重乗車”や“未降車”と記録される
- 次回乗車時にエラーが出る可能性がある
ICカード内の履歴に「乗車のみ」の記録が残っている場合、精算エラーが起こりやすくなります。
もし間違えて入口でタッチした場合の対処法
安心してください。ほとんどのケースでは下記の対応で解決できます。
- その場で運転手に申し出る:運転手がIC端末の訂正処理をしてくれることがあります。
- バス会社の窓口や連絡先へ問い合わせて、履歴修正の対応を依頼する
- 交通系ICカードの公式サイトで履歴確認やエラー処理方法を調べる
たとえば「Suica」ならJR東日本のみどりの窓口で、PASMOなら加盟私鉄のサービス窓口で対応可能です。
事例:ICエラーが発生したケース
ある方は地方の路線バスで降車時に入口でタッチしてしまい、「乗車記録」しか残らず、次に鉄道に乗ろうとした際にICエラーで改札を通れなかったそうです。
この場合、駅の窓口でIC履歴を確認し、エラー解除の処理を行ってもらい解決しました。バス会社でも履歴照会・修正可能なケースもあります。
ICカードを使う際の注意点
再発防止のためには、次の点を意識しましょう。
- 乗車時と降車時、それぞれ専用のリーダーを使う
- 「乗るときタッチ・降りるときタッチ」か「降車のみタッチ」など、地域のルールを確認
- 初めて乗るバスでは車内の案内や音声ガイダンスをしっかり確認
とくに旅行先や知らない地域のバスでは、ルールが異なることも多いため要注意です。
まとめ:万が一の操作ミスも冷静に対応を
バスで間違えて入口から降りてICカードをタッチしてしまった場合でも、慌てる必要はありません。運転手や窓口での対応で正しく処理してもらえます。ICカードの利用に慣れていない方は、事前に地域の運用方式を確認しておくと安心です。

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