よもぎ蒸しの歴史と最新トレンド｜サウナ・温泉と共に注目される理由とは

近年、美容と健康の分野で注目を集めている「よもぎ蒸し」。サウナや温泉と並び、リラクゼーションやデトックスの新しい選択肢としても人気です。この記事では、よもぎ蒸しが日本で流行し始めた時期やそのルーツ、現在のブームの背景についてわかりやすく解説します。

よもぎ蒸しとは？韓国伝統から始まった自然療法

よもぎ蒸しは韓国で600年以上前から伝わる民間療法で、「チムジルバン（汗蒸幕）」の文化とも関係しています。下半身を中心に、よもぎや薬草の蒸気を直接体に当てることで発汗を促し、体を芯から温める効果があります。

婦人科系の悩み改善や冷え対策、美肌目的で用いられることが多く、韓国の伝統医学「韓方（ハンバン）」の考え方に基づいています。

日本に本格的によもぎ蒸しが広まったのは2000年代初頭ですが、特に2010年代後半から2020年頃にかけて、インスタグラムやYouTubeを中心に美容・健康マニアの間で火が付き始めました。

2022年頃からは「温活」や「腸活」「フェムテック」といったキーワードの流行と連動し、全国各地でよもぎ蒸し専門サロンや温泉施設が増加しています。

現代の女性を中心に広がる冷えや生理不順、PMSといった悩みに対して、薬に頼らず体を内側から整える方法としてよもぎ蒸しが再評価されています。

また、リモートワークの普及により自宅でのセルフケアが求められる中、「よもぎ蒸しセット」の家庭用アイテムも増えてきました。

項目	よもぎ蒸し	サウナ	温泉
温め方	下半身から蒸気で温める	高温の空気で全身を温める	湯に浸かって体全体を温める
効果	デトックス、冷え改善、婦人科系	発汗、血行促進、ストレス解消	リラックス、疲労回復、ミネラル補給
対象者	女性中心、体調が気になる人	老若男女	誰でも

このように、よもぎ蒸しは他の温浴法とは違い、特に女性特有の悩みに寄り添ったケアとして差別化されています。

都内在住の30代女性は「冷え性で悩んでいたが、週1回のよもぎ蒸しで生理痛が軽くなった」と話します。また、40代女性の利用者は「温泉やサウナよりも自分のペースでリラックスできて続けやすい」との声も。

自宅用の椅子付きセットを使えば、1回数百円で継続的に利用できるのも人気の理由です。

現在はよもぎ蒸しを提供するサロンやスパが東京、大阪、福岡など都市部を中心に拡大しています。また、温泉施設の一部でも「女性限定エリア」で導入しているところが増えています。

例えば、「温活女子サロンYOMOGI（東京・新宿）」や「YOSA PARK（全国展開）」などが有名です。体験したい場合は「地域名＋よもぎ蒸し」で検索してみると良いでしょう。

よもぎ蒸しは韓国の伝統療法として長い歴史を持ち、日本では2000年代に導入され、2020年代に入りフェムケア意識の高まりとともに再注目されています。

サウナや温泉とは異なるアプローチで、特に女性の心と体を整える習慣として人気が拡大中です。冷えや不調に悩んでいる方は、ぜひ一度よもぎ蒸しを体験してみてはいかがでしょうか。