大阪・関西万博のスイス館の最初の部屋で感じた“お花の香りが混ざったような匂い”について、香りづくりの背景と仕組みを詳しく解説します。
香り演出を担う企業とパフューマー
スイス館では、グローバル香料企業のdsm‑firmenichが特別に調香したフレグランスを館内各所に拡散して、訪問者を五感で包み込む演出が行われています。
スイス出身の調香師コラリー・スピシェ氏が、アルプスや湖、森といったスイスの自然を香りで再現するため、複数のテーマごとに異なる香りをデザインしました。
香りのテーマ別構成と使用成分
「Lake of Visions」「The Magic Lies in You」など、各空間に応じた香り空間が用意されており、香りの中核にはHelvetolide®(ヘルベトリド®)というスイス発のアリシクリックムスクが使用されています。
さらに、持続可能性を意識して、バイオ技術由来のDreamwood®や、アップサイクルしたカルダモンなども調合に使用されています。
最初の部屋の香りの印象と構成
最初の部屋で感じる“色んなお花の香りが混ざったような匂い”は、花々や木々、湖畔の清らかな空気をイメージした調合によるもので、複数の素材とバランス良い構成によって実現されています。
具体例として、ヘルベトリド®に柔らかな花系ノートを重ね、ウッディやムスク的なベースノートを加えることで、多層的で深みのある香りとなっています。
持続可能性と香りの未来
サステナブル素材の採用
Dreamwood®やCardamom Guatemala SFEなど、環境負荷を抑えた素材が積極的に採用されており、香りの質だけでなく倫理面にも配慮されています。
芸術とテクノロジーの融合
香りは単なる演出ではなく、物語性と科学技術の融合によって構成されており、空間ごとに異なる「スイスらしい未来」を感じさせる設計が行われています。
まとめ
大阪・関西万博のスイス館で体験できる最初の部屋の香りは、調香師のスピシェ氏がスイスの自然をイメージして設計したオリジナルブレンドであり、Helvetolide®をベースに花々、木、湖などを彷彿とさせる調合がされています。
その香りはまさに“色んなお花の匂いが混ざった感じ”を狙ったものであり、持続可能性にも配慮されて設計されているため、香りとしての深みと清潔感の両方を兼ね備えています。


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