1990年代後半、千葉県柏市の柏駅前には、まるで“VAL”と呼ばれていたような駅ビルが存在したのでは…という記憶をお持ちの方もいらっしゃいます。実際にはどんな商業施設があったのか、当時の様子を振り返りつつご紹介します。
柏駅前の主要な商業施設:ファミリかしわとマルイVAT館
当時、柏駅前には「ファミリかしわ」という複合商業ビルがありました。このビルの6階から8階にかけて入っていたのが、「マルイVAT館」と呼ばれるフロア群です。
「VAL」と記憶されている名称の由来は、この「VAT館」が音的に似ていたためだと考えられます。つまり“ファミリかしわのマルイVAT館”が、記憶の中で“VAL”に変化した可能性が高いです。
ファミリかしわの構成と子ども向けテナント
ファミリかしわは、地下1階から上層階まで様々な店舗で構成されていた複合施設です。地下には本屋、ホビーショップ、ゲームセンターなど、子どもや若者向けのテナントが多く、子どもが一人で遊びに行けるような場所でした。
上層階のマルイVAT館にはファッションから雑貨まで幅広い売り場があり、地域住民にとっても親しまれていた駅ビル型の商業空間でした。
その後の変遷(2000年代以降)
この「マルイVAT館」は、2016年に閉店し、その後「柏マルイ」として業態を変更しました。名前は変わりましたが、場所自体は柏駅前で引き続き百貨店・ショッピング施設として機能しています。
現在では、ファミリかしわの名称は使われなくなり、全体的なリニューアルによってモダンな駅ビルに変遷しています。
実例と記憶のズレ:柏駅前の“VAL”とは何か
たとえば1997年当時、あなたが子どもとして柏駅前で“VAL”という看板を見かけたような記憶があるなら、それは「マルイVAT館」のことだった可能性が非常に高いです。
あくまで子どもの視点では、略称や響きが独自に変化しやすいため、「VAL」と記憶に残ったのも自然なことです。同じビル名称が思い出になっていても、正式名称とは違うことはよくある現象です。
まとめ
まとめると、1990年代の柏駅前には「VAL」という名前のビルは存在しませんでしたが、「ファミリかしわ」の中にあった「マルイVAT館」が、その音や子どもの記憶によって「VAL」と呼ばれていた可能性が高いです。
当時の商業施設の様子が懐かしく感じられる方にとって、この情報が少しでも記憶の整理に役立てば幸いです。
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