カプセルホテルは本当に割高?コスト構造と利益率から読み解く宿泊ビジネスの裏側

ホテル、旅館

「狭いスペースなのに意外と高い」と言われることの多いカプセルホテル。しかし、その価格にはちゃんとした理由があります。この記事では、カプセルホテルとビジネスホテルの違いやコスト構造、利益率について詳しく解説します。

カプセルホテルとビジネスホテルの違い

カプセルホテルは基本的に「寝ること」に特化した施設で、1人分の就寝スペースを効率的に配置しています。一方で、ビジネスホテルは専用の個室・バス・トイレを備えた空間を提供します。

たしかに1室あたりの面積ではビジネスホテルの1/4〜1/5程度ですが、カプセルホテルは共用設備の清掃コストや防音・空調設計など、別のコスト構造があるのが実情です。

なぜ「狭いのに高い」と感じるのか?

心理的な要因として「空間=価値」と考えがちですが、宿泊施設の価格は「立地・清潔感・快適性・施設の充実度」によって決まります。カプセルホテルでも主要駅近で高級感のある内装やサウナ付きの場合、十分に料金に見合う価値があります。

たとえば東京・新宿や大阪・難波のカプセルホテルでは、場所によっては1泊4,000〜5,000円台という価格帯が主流です。これを「高い」と感じるかは、その価値観によって分かれます。

利益率は高い?ビジネスモデルの実態

カプセルホテルの利益率は一概に「高い」とは言えません。確かに1室あたりのスペースが狭いため、同じフロア面積でもより多くの顧客を受け入れることができます。

しかし、客単価が低いため回転率を上げる必要があり、清掃や設備管理に関わる人件費や共用設備の維持費が意外と高くつきます。また、近年のインバウンド対応や高級カプセル路線の影響で内装やサービスにコストをかけている施設も増えています。

コスト構造の比較:カプセル vs ビジネスホテル

項目 カプセルホテル ビジネスホテル
面積あたりの収容人数 多い 少ない
客単価 3,000〜5,000円 5,000〜10,000円
設備費用 共用・簡素 個室・個別バス
清掃コスト 頻繁な対応が必要 1日1回が基本
利益率 中〜やや高 安定して中程度

高級志向のカプセルホテルも増加中

最近は「ファーストキャビン」や「ナインアワーズ」のようにスタイリッシュでホテル並みの快適性を提供するブランドも登場しています。これらは1泊5,000円〜6,000円とやや高めですが、内装やサービス面で高評価を得ています。

実際に海外からの観光客や若い層に人気で、従来の「安く泊まる場所」というイメージから脱却しつつあります。

まとめ:価格だけでなく価値を見極めて選ぶ

カプセルホテルが「高い」と感じるかどうかは、求める体験や価値観によって異なります。コスト効率や利益率の面では合理性がある一方、安さだけを重視すると設備面での不満もあるかもしれません。

結論として、カプセルホテルは「空間」ではなく「立地・清潔感・利便性・価格バランス」の価値で選ぶ宿泊スタイルと言えるでしょう。

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