日常的にICカード(Suicaなど)で電車を利用している方でも、途中で特急列車を利用する場合の乗車方法に不安を感じることがあります。とくに、乗換時間が短い場合や遠方への移動中に特急券の取り扱いを間違えると、損をしてしまう可能性も。本記事では「ICカードで入場して途中で特急に乗るときの正しい乗り方」と「特急券の買い方」について詳しく解説します。
特急列車に乗る際の基本ルール
電車の乗車には大きく2種類の料金があります。ひとつは「運賃」、もうひとつは「特急料金」です。SuicaなどのICカードでは基本的に運賃部分だけが支払われます。特急に乗る場合は、別途「特急券」を購入する必要があります。
つまり、A駅からE駅までのうち、C駅〜D駅だけ特急列車を使う場合、SuicaでA駅から入ってそのままD駅まで乗り、特急区間にだけ特急券を併せて利用すれば問題ありません。
Suicaで入場し、途中で特急に乗るときの流れ
- ① A駅からSuicaで入場します。
- ② B駅で乗り換え、C駅で特急列車に乗車します。
- ③ 特急列車に乗る際、事前に購入していたC駅〜D駅の特急券を座席で提示(またはモバイルで表示)します。
- ④ D駅で特急を降り、E駅で下車してSuicaで出場します。
このように、Suicaで一貫して乗りつつ、必要な区間にだけ特急券をプラスすれば、損をすることなく正しく利用できます。
特急券の購入のポイント
特急券は乗車する区間分だけでOKです。今回のケースでは、C駅〜D駅間の特急券を購入すれば十分です。JRの券売機、えきねっとアプリ、またはみどりの窓口で購入可能です。
ただし、券売機によってはルート全体で入力しないと購入できない仕様もあるため、購入画面で「区間を指定」できるタイプを選ぶか、有人窓口での購入をおすすめします。
改札を出る必要はある?
基本的には、Suicaで入場してから下車駅まで一度も改札を出る必要はありません。途中の特急乗車区間でも、Suicaの履歴に影響なく、特急券の確認は列車内またはホームの乗車位置で行われるだけです。
ただし、特殊な例(特急が完全に別改札のホームから出る場合など)では乗り換え改札があることも。その場合は有人改札で事情を伝えれば対応してくれます。
間違いやすい点と対処法
・特急券を買わずに特急に乗る → これは無賃乗車扱いとなるため、車内で購入するか駅係員に申し出ましょう。
・全区間分の特急券を買ってしまう → 必要以上に料金を支払うことになるため、乗車する区間のみ指定しましょう。
・Suicaの残高が足りない → 長距離移動の際は、あらかじめ十分なチャージをしておくと安心です。
まとめ:Suicaと特急券は併用できる!正しい手順で快適な移動を
Suicaで入場してから特急列車に乗る場合も、ルールと仕組みを理解していれば問題なく移動が可能です。大切なのは「ICカードで運賃」「特急券で座席指定」の役割を明確にすること。あらかじめ区間を調べ、必要な券を揃えておけば、改札を出ずにスムーズに乗り換えることができます。
遠方へのお出かけも、安心して楽しんでください。


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