フェリーは飛行機や新幹線とは異なる、ゆったりとした移動手段です。特に長距離フェリーでは宿泊も兼ねた移動が可能で、旅のスタイルによって多様な過ごし方ができます。今回は「格安プランでもどんなサービスがあるのか?」「フェリー内の構造ってどうなってる?」といった疑問にお答えする内容をまとめました。
フェリーの基本的な船内構造とは?
長距離フェリーは、おおむね3層から5層程度の構造となっており、車両デッキ、客室デッキ、共用施設デッキなどに分かれています。
例えば、太平洋フェリーでは下層に車両を載せるスペースがあり、中層に客室やレストラン、上層には展望ラウンジや露天風呂などが備えられています。大型船であればあるほど、設備が充実している傾向があります。
格安プランの客室はどんな感じ?
もっともリーズナブルな「2等寝台」や「雑魚寝タイプ」は、相部屋形式のカーペット敷きの大部屋で、区切りやカーテンがある場合とない場合があります。
たとえば、新日本海フェリーのツーリストAでは、寝台列車のようなカプセル式ベッドで、格安ながらもプライバシーに配慮されています。一方、オーシャン東九フェリーのスタンダードプランでは、マットと毛布のみの簡素な設備で、価格重視の方におすすめです。
船内サービスと設備のバリエーション
フェリーによっては格安プランでも利用できる共用施設が多数あります。たとえば以下のようなものが一般的です。
- 展望ラウンジやデッキスペース
- シャワールーム・大浴場(利用時間制限あり)
- 自販機コーナーや簡易売店
- ゲームコーナーやキッズルーム
一部のフェリーでは、無料Wi-Fiや電子レンジ、ドライヤーも共用エリアに備えられています。ただし、深夜便や貨物フェリーでは設備が制限される場合もあるので、事前に確認が必要です。
船内での過ごし方の工夫とおすすめアイテム
格安プランでは空間が限られるため、快適に過ごすためには以下の持参アイテムが役立ちます。
- 耳栓やアイマスク(就寝時の雑音・照明対策)
- 携帯充電器・モバイルバッテリー
- 軽食や飲料(深夜には売店が閉まる場合あり)
- スリッパや軽装の上着(館内移動が楽になります)
また、乗船前にスマホに映画をダウンロードしておくと退屈せずに過ごせます。船内放送でイベント情報や到着時刻が流れるので、見逃さないようにしておくのもポイントです。
実際に格安フェリープランを利用した人の声
ある旅人は「関西〜九州航路のフェリーで雑魚寝タイプを利用。毛布と枕付きで価格は新幹線の半額以下。時間に余裕があればこれで十分」と評価。
別の利用者は「太平洋フェリーの2等寝台は個別ベッドにコンセント付きで快適だった。朝焼けのデッキ散歩が最高」と語っています。
まとめ:格安プランでも船旅は十分楽しめる
フェリーの格安プランは価格を抑えつつ、非日常的な体験を味わえる魅力的な選択肢です。船内構造や設備を把握しておけば、快適な時間を過ごす工夫も可能です。
設備の差はあれど、工夫次第で誰でもリラックスした旅を楽しめる点がフェリーの大きな魅力。次回の旅行にぜひフェリーという選択肢を取り入れてみてください。


コメント