日本で動物園はなぜ新設が少ない?水族館との違いと背景を探る

動物園、水族館

近年、日本では新しい水族館が次々とオープンしていますが、動物園ではそのようなニュースを耳にすることがほとんどありません。その理由は需要や動物調達、施設運営の現実にも関わります。この記事では、その違いをE‑A‑T視点で整理します。

水族館の新設が相次ぐ理由

例えば四国水族館(香川県)は2020年開業後、来館者数が半年で30万人を突破し、1年半で100万人を超えるなど順調な集客を記録しています[参照]

また神戸須磨シーワールドは2024年6月に新たに開業し、大規模施設として注目を集めており、水族館としての魅力が再評価されています[参照]

一方、動物園の新設が少ない背景

動物園では繁殖や飼育動物の調達、安全管理、施設維持に関わるコストが非常に高く、簡単に新設に踏み切ることが難しい状況です。

ただし最近では、2025年2月に埼玉県狭山市に新しく「狭山ふれあい動物園」が開園し、珍しい動物とのふれあいをテーマに一定の注目を集めています[参照]

動物園新規施設の具体例

伊豆シャボテン公園グループは東京ドームシティに屋内型ふれあい動物園『アニタッチ』を2024年7月にオープンしており、多様な動物とのふれあいや夜行性動物エリアを導入しています[参照]

こうした“ふれあい”重視の小規模・体験型施設が、新設動物施設の主流となりつつあるのが現実です。

水族館と動物園の運営構造の違い

水族館は海洋生物を主に展示し、海水設備や標本の活用などで一定の再現性が高いため、新設が比較的容易です。

対して動物園では哺乳類や鳥類など多種類の生体管理が必要で、獣医師や繁殖プログラム、厳密な法令対応など負担が大きく、開園準備に長期間と高予算を要します。

需要の違いと訪問者層の動向

多くの来館者が“水槽での展示”に強く惹かれる傾向があり、特に子どもや家族層で水族館人気は高い傾向です。

動物園もパンダやゾウなどの大人気動物によって根強いファン層が存在しますが、新規施設よりも既存施設のリニューアルや設備強化が中心となるケースが多いです。

まとめ:動物園新設が少ないのは構造や需要によるもの

まとめると、日本で動物園の新設が少ないのは、動物調達の難しさ、運営コスト、法令対応など構造的な課題に起因します。

一方で、水族館は再現性の高い展示構成や集客力を背景に、新規開業や施設刷新が進んでいます。今後はふれあい型・体験型施設を中心に動物園のあり方も多様化していく可能性があります。

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