1995年から2005年にかけて、バブル崩壊後の安定期とデジタルの夜明けが重なるこの10年間は、独自の文化やトレンドが育まれた時代でもありました。そんな中、都内近郊での大学生カップルのデートプランには“その時代らしさ”が色濃く表れていました。
お金がある時の定番デート:イルミネーションとディナーデート
当時、ちょっと背伸びしたカップルが目指したのは「お台場」「六本木」「横浜みなとみらい」など。特にお台場のヴィーナスフォートやデックス東京ビーチでショッピングし、夜は観覧車や海浜公園で夜景を眺めるのが定番でした。
六本木ヒルズがオープンした2003年以降は、森タワーの展望台やヒルズ内の映画館「TOHOシネマズ」での鑑賞+食事というコースも人気に。また、横浜の赤レンガ倉庫や山下公園周辺の夜景とレストランは、記念日デートの鉄板でした。
お金がない時の工夫デート:公園・大学・自宅周辺を満喫
一方で、経済的に余裕のない学生カップルは、より等身大のデートを楽しんでいました。上野公園での散歩、美術館や博物館の無料開放日を活用したり、井の頭公園でボートに乗ったりするのが定番でした。
また、ファミレスで長居したり、近くのレンタルビデオ店で映画を借りてお互いの下宿で観賞する「まったりデート」も王道でした。冬は鍋を一緒に作るなど、いかにお金をかけずに距離を縮めるかが工夫のしどころだったのです。
映画とカラオケは定番中の定番
90年代後半から2000年代初頭は、映画やカラオケが最も安定感あるデート先でした。新宿・渋谷・池袋などの繁華街にある映画館で最新作を鑑賞し、カラオケで盛り上がるという流れが一般的。
特にカラオケは「時間つぶし」兼「一緒に楽しめる」娯楽として重宝されており、ドリンクバー付きのフリータイムが人気でした。深夜割引などを使えば、コスパ良く一日楽しめたのです。
プリクラとセンター街:思い出作りの鉄板ルート
渋谷センター街や池袋サンシャイン周辺にはプリクラ機が並び、撮影したシールを手帳や携帯に貼るのが定番文化でした。デートの最後にプリクラで記念撮影というのが“カップルの証”だった時代でもあります。
また、竹下通りで買い物、表参道でカフェというルートも人気で、感度の高い学生は原宿系のファッションスポットを巡るのがステータスでした。
今と比較して違う点:スマホがなかった時代の工夫
1995〜2005年はスマホが普及しておらず、デートの約束は固定電話や携帯メールで。地図アプリもないため「雑誌や駅の掲示板」「紙の地図」が頼りでした。
待ち合わせ場所を間違えてもすぐには連絡が取れず、だからこそ“きちんと約束する”文化が強く、デートに対する真剣度も今より高かったかもしれません。
まとめ:時代とともに変わるデート文化
1995〜2005年の大学生デートは、限られた手段の中で最大限の工夫を凝らし、今よりも「不便さを楽しむ」要素が多く含まれていました。お金の有無にかかわらず、相手と過ごす時間に価値を置く姿勢は、今も昔も変わらないのかもしれません。
懐かしいデートスポットやエピソードを振り返ることで、当時の空気感を再確認するきっかけになれば幸いです。


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