山形県と山梨県、都会度を比較！住みやすさ・発展度の違いを解説

日本には47都道府県があり、それぞれに異なる魅力がありますが、地方都市同士を比べるとき「どちらが都会か？」という疑問が生じることも多いです。今回は、山形県と山梨県を比較しながら、人口・インフラ・経済・アクセスなどの観点から、それぞれの都会度について考察してみましょう。

人口規模と中心都市の発展度

山形県の県庁所在地は山形市、人口は約24万人（2024年時点）です。一方、山梨県の県庁所在地は甲府市で、人口は約18万人。県全体の人口は山形県が約100万人、山梨県が約80万人となっています。

ただし、都市の発展度を見ると、甲府市の中心街には百貨店や大型商業施設が集まり、交通網の整備状況などからも山梨県の都市機能の密度の方が高い印象があります。

山梨県は東京に隣接しており、JR中央本線や中央自動車道を使えば、新宿から約90分でアクセス可能です。2027年にはリニア中央新幹線の開業も予定されており、将来的な利便性の向上が期待されています。

一方、山形県は東北地方に位置し、山形新幹線で東京から約2時間30分。アクセス可能ではあるものの、物理的な距離は山梨県の方が圧倒的に近く、都市圏との接続性に優れています。

山梨県は宝飾産業やワイン・観光業が盛んで、首都圏からの観光客が多く、観光収入も豊富です。また、精密機器関連企業も多く、工業的な強みもあります。

山形県は農業と製造業が中心で、特にさくらんぼや米などの特産品が有名。観光資源もありますが、全体としては都市型経済というより地域密着型の産業構造となっています。

甲府駅周辺は再開発も進んでおり、ショッピングモールや医療施設、公共機関がコンパクトにまとまっています。また、イオンモールなどの大型施設も多く、生活インフラは整備されています。

山形市も地方都市として必要な施設は揃っていますが、車社会であるため移動に不便を感じる場面もあります。生活圏のコンパクトさや都市機能の集積度では甲府に軍配が上がることが多いです。

山形県は蔵王や銀山温泉など、全国的にも知名度の高い観光地が多く、自然・温泉・文化を楽しめます。山梨県は富士山や富士五湖、河口湖温泉など、日本有数の観光名所を擁しています。

どちらも観光地としては強みがありますが、インバウンド（訪日外国人）観光に関しては、世界遺産・富士山を持つ山梨の方が国際的な集客力では優位です。

「都会度」という観点では、山梨県の方が交通アクセス・インフラ・都市機能の面で優れているといえるでしょう。ただし、山形県には自然と文化の調和した暮らしやすさがあり、落ち着いた地方生活を求める方には適しています。

それぞれの強みを理解し、自分の価値観に合った地域を選ぶことが、最も満足度の高い選択につながります。