打ち上げ花火のサイズ・価格・法律上の扱いまで徹底解説

祭り、花火大会

夏の風物詩として親しまれている打ち上げ花火。美しく夜空を彩るその一発には、驚くほどの技術とコスト、そして法律的な制約が隠れています。この記事では、花火の大きさや値段、個人で保有できるかどうかなど、あまり知られていない裏側まで解説していきます。

打ち上げ花火のサイズとは

花火の「号数」はその直径で分類されており、最も一般的な打ち上げ花火は4号玉〜10号玉(尺玉)です。尺玉は直径約30cm、上空で直径約300〜400mの大輪を描きます。

中でも最大級と言われるのが「三尺玉」や「四尺玉」です。三尺玉は直径約90cm、四尺玉は約120cmにもなり、打ち上げ高度は800〜900m、開花直径は800m〜1kmに達します。

特に有名なのは新潟県・片貝まつりで打ち上げられる「四尺玉」で、世界最大級の花火としてギネスにも認定されています。

価格はどのくらい?

花火の価格はサイズと中の構成(色数や模様)により変動します。例として以下の目安があります。

  • 4号玉:5,000円前後
  • 尺玉(10号):30,000〜50,000円
  • 三尺玉:60万〜100万円
  • 四尺玉:150万〜200万円以上

打ち上げに必要な装置や安全管理の費用も含めると、実際の花火大会ではこれに加えて数百万円単位のコストがかかることもあります。

個人で打ち上げ花火を保有・使用できる?

日本では、打ち上げ花火は「煙火類取締法」により厳しく規制されています。打ち上げ用の大型花火は「第1種煙火」に分類され、製造・販売・消費すべてにおいて公安委員会の許可が必要です。

また、打ち上げには火薬取扱保安責任者などの資格も必要なため、一般人が個人で保有・打ち上げることは法律上できません

一部の業者向けにはデモンストレーション用やイベント用として販売されるケースもありますが、購入には許可証と用途説明が必須です。

個人でも楽しめる合法的な花火とは

個人が家庭で楽しめる花火は「玩具煙火(おもちゃえんか)」に分類され、手持ち花火や噴出花火、線香花火などがこれに該当します。

ただし、住宅街や公共の場では使用を禁止している地域もあるため、自治体のルールを確認するようにしましょう。

最近では、花火専門通販サイトなどでセット販売もされており、安全に楽しめる選択肢が豊富です。

打ち上げ花火の見どころと技術

花火大会では単なる大きさだけでなく、「型物花火」や「千輪」など職人技を凝らした演出が人気です。色の変化や連続打ち上げによる演出は、緻密な時間制御と火薬構成によって実現されています。

例えば「昇り曲導付八重芯菊先紅銀点滅」といった名称がついている花火は、その構成要素を名称で表しています。花火の奥深さを知ると、鑑賞の楽しみも倍増します。

まとめ

・打ち上げ花火の最大サイズは四尺玉、価格は200万円以上にもなる
・個人での保有・打ち上げは法律で禁止されている
・家庭用には玩具煙火があり、自治体のルール内で楽しむのが安全
・花火はサイズだけでなく、技術や構成も注目ポイント

花火を「見るだけ」でも、その背後にある知識を知っておくと楽しさが広がります。夏の夜空に咲く芸術、今年はもっと深く味わってみてはいかがでしょうか。

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