「32歳でこれだけ海外に行ってるのって多い方なの?」と疑問を持つ方は少なくありません。渡航経験の豊富さは数字だけで判断しづらく、周囲と比べて多いのか少ないのか、基準があいまいです。この記事では、平均的な日本人の海外旅行回数や年齢別の傾向、実際に挙げられた渡航歴の内容を踏まえて、比較・分析します。
日本人の海外渡航の平均回数は?
日本人全体で見ると、海外旅行に行く人の割合はそこまで高くはありません。日本政府観光局(JNTO)のデータによれば、コロナ禍前の2019年でさえ、年間に海外旅行へ行った日本人は約2,000万人。つまり、国民全体の15%程度です。
また、1年に1回以上行く「リピーター」はその中でもさらに一部で、20代〜30代で複数回の海外旅行経験がある人はまだ少数派です。とくにヨーロッパや長距離の地域に複数回行った経験がある人は「かなり行っている方」と言えるでしょう。
提示された渡航歴の特徴
例に挙げられた渡航先は以下の通りです。
- アジア近隣:韓国(3回)、台湾、香港、シンガポール(2回)
- リゾート:ハワイ、バリ島、ボルネオ島
- ヨーロッパ:イギリス(2回)、フランス(2回)、イタリア、ドイツ、ギリシャ、ベルギー、オーストリア、バチカン市国
これらはバランスよくアジア・欧州・リゾート地を網羅しており、地理的な偏りもなく、経験としては非常に豊かです。
平均と比較するとどうか
JTBの海外旅行市場調査などによると、30代日本人の平均的な海外旅行回数は「年1回以下」が大多数です。学生時代に1〜2回、社会人で数回という人が多い中、16以上の渡航経験があり、その半数以上が欧州というのは、明らかに旅行経験が豊富な部類に入ります。
特にヨーロッパ諸国への複数回の訪問(イギリス・フランス)がある点は、航空券や日数のコスト面を考えると、頻繁に海外旅行をしていない人との差が出やすいポイントです。
周囲とのギャップを感じやすい理由
自身が「行っているほうなのか分からない」と感じる背景には、以下のような理由があります。
- SNSでは旅行好きの人が目立ちやすく、実際より多く感じる
- 海外出張が多い職種の人と比較してしまう
- 周囲に海外旅行未経験者もいるためギャップを実感しづらい
しかし、統計的な観点からは「よく行っている側」であることは明らかです。
渡航歴をキャリアや自己PRに活かすには?
海外渡航経験は就職や転職時の自己PRにも活用できます。特に英語圏や異文化圏での経験がある場合、以下のような活用例があります。
- 「柔軟な対応力」「国際的な視野」などのソフトスキルの証明
- 履歴書の趣味・特技欄でのアピール
- 旅行系・航空業界志望時の志望動機に説得力を持たせる
実際に「旅行好き」だけで終わらせず、どんな学びや感動があったかを加えると説得力がアップします。
まとめ
32歳で16か国・地域、複数回訪問も含めたこの海外渡航歴は、統計的に見ても「よく行っている」といえる内容です。特にヨーロッパを複数訪れている点は、平均的な旅行者より明らかに豊富な経験を示しています。海外旅行経験をそのまま思い出にするだけでなく、今後の人生やキャリアに活かす視点も持つと、さらに価値が高まります。


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