台湾住民が自分自身をどのように認識しているか。台湾人?それとも中国人?あるいはその両方?最新の調査結果をもとに、その実態と背景を整理します。
自己認識の割合(2023‑24年調査)
国立政治大学やPew Research Centerなどの調査によると、台湾のみと答える人の割合は60〜70%以上という結果が一貫して報告されています。
2024年12月時点での調査では台湾人のみ:約63.4%、中国人のみ:約2〜2.5%、両方:31%前後となっています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
単純二択調査の結果
「台湾人か中国人か」の二択のみで聞いたPewなどの調査では、
回答者の約67〜77%が『台湾人のみ』、約10〜28%が『両方』、わずか数%が『中国人のみ』と答えています :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
過去からの変化と推移
1992年には「台湾人のみ」が17.6%にとどまっていましたが、その後急増。
2024〜2025年までの推移では、「台湾人のみ」は60%以上に達し、「中国人のみ」は4%前後まで減少、「両方」は30%前後に収束しています :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
若者世代の傾向
年代別に見ると、若者ほど「台湾人のみ」の意識が強い傾向にあります。
例えば35歳未満では、80%超が「台湾人のみ」と答える割合もあり、強い台湾的アイデンティティが目立ちます :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
台湾的アイデンティティと政治風景との関係
この自己認識は台湾の民主主義や文化的価値観と結び付きが深く、政党支持とも関連します。
台湾人のみと答える層は主に民進党を支持し、中国との距離を重視する傾向が強いです。一方、両方や中国人のみと答える層は国民党への支持が比較的高いとされています :contentReference[oaicite:4]{index=4}。
まとめ
• 現在の台湾では、多くの人が「台湾人としてのアイデンティティ」を強く持っており、中国人とだけ答えるのはごく少数です。
• 調査形式によって数値に幅がありますが、台湾人のみが60~70%、中国人のみは数%、両方が20〜30%程度という構図が現実です。
• 特に若年層では台湾人意識が強く、政治や文化にも反映されています。


コメント