15歳未満の子どもがパスポートを取得する際は、保護者が代理で申請・受領することが可能です。本記事では、子ども本人がパスポートセンターに出向かずに申請を完了するための手順と注意点を解説します。
15歳未満のパスポート申請は親の代理申請が可能
パスポート法上、15歳未満の未成年者は申請・受領ともに法定代理人(通常は親権者)が行うことが認められています。そのため、本人が窓口に出向かなくても申請可能です。
本人署名が必要な欄(申請書の署名欄など)を家庭で記入したうえで、保護者がパスポートセンターで手続きを行います。マイナンバーカードがなくても申請可能です。
準備する書類一覧と取得先
- 一般旅券発給申請書(5年用・未成年用)※役所やパスポートセンターで入手
- 戸籍謄本または戸籍抄本(6か月以内)※本籍地の役所で取得
- 本人の写真(縦45mm×横35mm、6か月以内に撮影)
- 親の本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 代理提出用の同意書(親権者が1人で手続きする場合でも必要)
申請書や同意書には本人(子ども)の自署が求められる欄があるため、自宅で記入させておきましょう。
子どもが窓口に出向かない際の注意点
本人確認が直接行われない分、提出する写真が厳しく審査されます。背景色やサイズ・顔の向きなどが基準を満たしていないと差し戻されることがあるため、写真店での撮影を推奨します。
また、代理提出できるのは申請と受領の両方で、受領時にも親が出向く必要があります。郵送受取は認められていません。
受領期限と受領方法
受領は申請日から通常1週間〜10日程度です。申請時に渡される「旅券引換書」と手数料を持って、パスポートセンターで保護者が受け取ります。
15歳未満の子どもは5年旅券しか申請できず、料金は11,000円(収入印紙6,000円+都道府県証紙5,000円)です。
実例:都内自治体での申請体験
東京都内某自治体では、平日の午前中に保護者が一人で申請に出向き、写真と記入済みの申請書を提出。スムーズに受付され、受領日は7日後でした。本人は一度も窓口に出向くことなく取得できました。
ただし自治体によっては写真審査が厳しく、写真再提出を求められた事例もあります。
まとめ
・15歳未満の子どもは本人が窓口に行かなくてもパスポート申請・受領可能。
・申請書・同意書には子どもの署名が必要なので自宅で準備。
・写真の規格に注意し、できれば専門店で撮影を。
・親が申請・受領を代理で行う際も本人確認書類や同意書が必須。
・期限や必要書類は自治体サイトで必ず事前確認を。


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