アメリカのビザ申請において、近年ではセキュリティの観点からSNSアカウントの申告が求められています。しかしBeRealやSnapchatのように、プライベート前提で設計されたSNSの取り扱いに困る方も多いでしょう。本記事では、アメリカビザ申請時のSNS情報の取り扱いについて詳しく解説し、実際の運用における注意点や対応方法を紹介します。
ビザ申請でSNS情報が求められる背景
アメリカ国務省は2019年以降、DS-160(非移民ビザ)およびDS-260(移民ビザ)において、過去5年間のSNSアカウントの申告を義務付けました。これは、入国審査のセキュリティ強化を目的としています。
対象となるSNSにはInstagram、X(旧Twitter)、Facebookなどが含まれますが、フォームにない新興SNSも含めて所有している場合は、「Other social media」欄に入力することが推奨されています。
BeRealやSnapchatなどの「非公開SNS」の扱い
BeRealやSnapchatのようなSNSは、デフォルトで投稿が友人のみに表示され、いわゆる「公開・非公開」の設定が存在しないケースが多いです。こうしたSNSについても、アカウントを所有している場合はDS-160に正しく記載しましょう。
ただし、これらのSNSの「閲覧権限を緩める」「投稿内容を見られるように設定する」といった要求は原則ありません。審査官側が技術的にアクセスできないプライベートなSNSについては、それが理由で拒否されることは基本的にないとされています。
アカウントの「公開設定」はどこまで必要か
InstagramやXなどの公開・非公開が切り替えられるSNSについては、可能であれば審査期間中に一時的に公開設定にするのが望ましいです。公開状態であることで、ビザ面接時の不審点を減らせる可能性があります。
一方で、BeRealやSnapchatのように公開設定ができないSNSの場合は、正確なユーザー名と、現在利用していることを示すだけで十分とされています。
ビザ面接時の注意点と準備
面接時にSNSの内容について質問されることはほとんどありませんが、以下の点を確認しておくと安心です。
- 提出したSNSアカウントにログインできるようにしておく
- 過去の投稿に違法・不適切な内容がないか確認する
- 使用中のSNSの種類が最新情報と一致しているか
実際の審査では、「申告した情報と実態の整合性」が重視されるため、虚偽申告は避けましょう。
まとめ:SNSは誠実に記載し、非公開型も気にしすぎない
BeRealやSnapchatのようにプライベート前提のSNSについても、所有しているのであれば正直に申請フォームへ記載しましょう。公開設定がない場合でも、そのSNSの仕様として認識されているため、基本的に問題にはなりません。重要なのは、意図的に情報を隠すようなことをしないことです。誠実な申請を心がけることで、スムーズなビザ取得につながります。


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