荒天や高波による注意報・警報の発令時、大型フェリーが接岸できずに沖合で待機するケースがあります。とくに太平洋岸の大洗港や苫小牧港などでは、接岸不可となると利用者や物流にも影響が及びます。この記事では、接岸不能時に何が起こるのか、そしてその後の対応や利用者が取るべき行動について詳しく解説します。
大型フェリーが接岸できない理由
接岸できない主な理由は強風や高波などの悪天候による安全確保のためです。港湾施設やフェリー側の損傷リスクを避けるため、接岸判断は非常に慎重に行われます。
たとえば台風接近時や爆弾低気圧の影響下では、波高3m以上や風速15m/s以上で接岸を見合わせるケースもあります。船体の揺れが大きくなると、乗客の降船や車両の下船作業ができないため、港の近くで待機という判断になります。
長期に接岸できないときの影響と措置
接岸不可が1日や2日で済めば、通常は沖合で待機して天候回復を待ちます。しかし注意報が数日以上続くと、航路のダイヤが崩れ、次の便や折り返し運航に支障が出ます。
このような場合、代替港への変更や欠航判断も検討されます。稀ではありますが、寄港地の変更(苫小牧→敦賀、苫小牧→小倉など)も実例として存在します。
代替港に向かうケースはあるのか?
接岸不能が長引く場合、大洗のような太平洋側の港を利用できず、日本海側の港に回航される可能性はゼロではありません。ただし、実際にそこから下船となるかはケースバイケースで、フェリー会社の判断と運航管理者の指示によります。
たとえば、過去にはさんふらわあなどが台風により出港地を変更したり、出港延期を行った事例があります。ただし、乗客の負担軽減の観点から、なるべく出発地・目的地を維持する努力がされます。
原付や自家用車利用者への影響
フェリーに原付や車両を載せていた乗客は、代替港での下船となった場合、予定外の場所からの自走を余儀なくされるケースもあります。その際、乗客自身の責任で移動する必要がある場合もあります。
ただしフェリー会社によっては、バス送迎や一時預かりなどのサポートを実施してくれることもあるため、必ず運航会社に連絡を入れ、今後の対応を確認することが大切です。
フェリー会社の対応と利用者が取るべき行動
接岸不能が発生した場合、多くのフェリー会社は公式サイト・SNS・予約センターで最新情報を発信します。こまめに公式情報をチェックし、対応策の案内に従いましょう。
また、船内では電波状況が悪化することもあるため、事前に運航案内の連絡手段(電話番号、メール通知)を控えておくと安心です。
まとめ:柔軟な対応と情報収集がカギ
大型フェリーが接岸できない状況は、自然災害下では避けられないことです。しかし、事前に対策を知っておけば、混乱や不安を最小限に抑えられます。
特に車両での航送の場合、代替地からの自走に備えて、ナビ設定や給油、宿泊先の検討も事前に行っておくと安心です。万が一に備えて、航路の変更やキャンセル規定も事前にチェックしておきましょう。


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