高速道路を走行していると、標識によって制限速度が「80km/h」または「100km/h」と分かれていることがあります。これらの制限速度の違いは単なる場所や天候の違いだけでなく、車両の種類によって定められた法定速度に基づいています。この記事では、法定速度「80km/h」の対象車両とその背景、注意点を詳しく解説します。
高速道路の法定速度の基本ルール
高速道路の法定速度は、道路交通法施行令によって以下のように定められています。
- 普通乗用車・普通貨物車:100km/h
- 大型貨物車・中型貨物車・特定中型貨物車:80km/h
- 三輪自動車・125cc以下の二輪車など:60km/h以下(高速道路通行不可が多い)
つまり、一般的な乗用車であれば法定速度は100km/hですが、大型トラックなど一定の車両については80km/hが適用されるのです。
「法定速度80km/h」の対象車両一覧
以下の車両は、高速道路において法定速度が80km/hとされています。
- 大型貨物自動車(車両総重量11トン以上または最大積載量6.5トン以上)
- 中型貨物自動車(車両総重量7.5トン以上11トン未満、または最大積載量4.5トン以上6.5トン未満)
- 特定中型貨物車(最大積載量5トン超の普通免許対象車)
- 大型乗合自動車(路線バス・観光バスなど)
これらの車両には構造上の制限や制動距離、安全性の観点から80km/hが適用されています。
なぜ大型車は80km/hに制限されているのか?
大型車両は、車両重量が重く、加減速に時間がかかるため、追突事故や横転事故のリスクが高くなる傾向にあります。そのため制動距離を長く確保するためにも、法的に最高速度が低く定められています。
また、高速道路の走行車線を大型車が高速で走行すると、横風などの影響で他車両への圧迫感や危険が増すため、制限が設けられています。
速度規制と標識表示の関係
道路標識では、一般車と大型車で異なる制限速度が表示されている場合があります。たとえば「一般車:100km/h」「大型車:80km/h」などのように、白地に青字で明記されています。
大型車で100km/h区間を走行しても、自車の法定速度を超えて走行すれば速度違反となりますので注意が必要です。
例外的に100km/hで走行できる大型車両も存在
実は、速度抑制装置を搭載しない大型バス(観光バスなど)は、高速道路で100km/hでの走行が可能とされる例もあります。
ただし、2023年以降は法改正により多くの大型車にも速度抑制装置の設置が義務化されつつあり、今後は原則80km/hとする方向に進んでいます。
まとめ:自分の車両の法定速度を把握して安全運転を
高速道路の法定速度「80km/h」が適用されるのは、主に大型貨物車・バスなどの重量車両です。
一般乗用車とは異なる制限があるため、大型車を運転する方は標識だけでなく、自車の法定速度を常に意識し、安全かつ法令順守の運転を心がけましょう。


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