高速道路上で立ち往生中に車外へ出るのは違反?非常時の行動と注意点まとめ

車、高速道路

高速道路で通行止めや渋滞に遭遇した際、車外に出て身体を動かしたくなる気持ちは理解できます。しかし、たとえ停車中であっても、高速道路上での車外行動には法的・安全的な制限があります。本記事では、道路交通法や実際の注意点をもとに、緊急時の正しい行動について解説します。

高速道路上で車外に出るのは原則違反

道路交通法第75条の11では、「高速道路上では車両等の外にみだりに出てはならない」と定められています。つまり、事故や故障などの緊急避難時を除き、理由なく車外へ出ること自体が原則として禁止されているのです。

これは、たとえ全車線で通行止めになっていて動かない状況であっても同様です。踊るなどの行為は「みだりな逸脱行動」として取り締まり対象となる可能性があります。

報道ヘリやSNSによる可視化のリスクも

最近では、通行止めや事故時には報道ヘリが空撮していることもあり、不用意な行動は全国ニュースに映り込む可能性もあります。SNSでも高速道路上で奇行をする様子が拡散され、批判の的になる事例も増えています。

たとえ善意やジョークであっても、公共性の高い場での行動には十分な配慮が求められます。

どうしても身体を動かしたいときの対処法

長時間の停車でトイレが心配になったり、身体を動かしたくなる気持ちも自然なことです。そんなときは、まずは車内でストレッチを行ったり、上半身をひねるなどの運動がおすすめです。

どうしても車外に出る必要がある場合は、非常駐車帯やガードレールの外など、安全が確保された場所でのみ行いましょう。また、後方確認やハザード点灯を忘れずに。

通行止め・渋滞時の基本マナーと備え

  • 燃料を常に余裕をもって補給しておく。
  • 携帯トイレや飲料水を常備しておく。
  • 長時間の停車に備えてブランケットなど防寒具も準備。
  • 車内で家族と会話や音楽でリラックスし、状況を把握する。

こうした備えがあれば、車外に出て動き回る必要性も低くなります。

過去の事例:逮捕や報道例も存在

2016年には、東名高速で停車中に踊った動画をSNSにアップロードした大学生グループが炎上し、警察に事情聴取されたという事例もあります。このような行動は、安全面だけでなく、社会的信用にも影響を及ぼすことがあるのです。

一方で、交通事故などの緊急時に安全確保のために避難した行動は、法的に認められるケースもあります。行動の「目的」と「状況」が非常に重要です。

まとめ:非常時こそ冷静な判断を

高速道路上で立ち往生したとき、安易に車外へ出るのは法律違反となる可能性があり、安全上も非常に危険です。踊るなどの行動は特に慎むべきであり、家族との会話の中でも笑い話にとどめておくのが賢明です。

事前の備えと、落ち着いた対応が非常時のストレス軽減にもつながります。法と安全を守りながら、安心できるドライブを心がけましょう。

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