英語の表現「I do not like having my picture taken」は、一見すると文法的に不思議に感じる人も多いかもしれません。「have」は動詞のはずなのに、なぜ「having」と動名詞になっているのか疑問に思うのは自然なことです。この記事では、この「having」が使われる理由とその文法構造を、例文を交えてわかりやすく解説します。
「like」の後には動名詞(~ing形)が続く
英語では「like」「love」「enjoy」「avoid」などの動詞の後には、基本的に動名詞(~ing形)が続きます。そのため、「I like swimming」や「She enjoys reading books」などの形が一般的です。
したがって、「I do not like have my picture taken」という形は文法的に誤りとなり、正しくは「I do not like having my picture taken」となります。
「have+目的語+過去分詞」の構文とは
「have my picture taken」は、「誰かに写真を撮ってもらう」という意味の構文です。これは「have+目的語+過去分詞」という使役構文で、「〜してもらう」や「〜される」の意味を持ちます。
たとえば。
- I had my hair cut.(髪を切ってもらった)
- She had her phone repaired.(彼女は携帯を修理してもらった)
この構文に「having」を使うと、「写真を撮られるという行為を持つこと」となり、「写真を撮られることが好きではない」という自然な意味になります。
「having my picture taken」は名詞句として機能
「having my picture taken」は動名詞句であり、全体で名詞のように機能しています。そのため、「I do not like ~」の「~」の部分として自然に収まります。
他の例として。
- I like playing tennis.
- He enjoys watching movies.
- We don’t mind being late.
これらと同様に、「having my picture taken」も動名詞句として使われているのです。
直訳せずに構文として捉えるのがコツ
日本語の感覚で「have=持つ」や「take=取る」と訳してしまうと混乱しがちです。英語には「構文」という表現の型が多く存在するため、ある程度はパターンとして覚えておくことが理解への近道です。
「I do not like having my picture taken」は、「写真を撮られるのが好きではない」という意味だと理解すれば自然です。
まとめ:動名詞と使役構文をセットで覚えよう
「I do not like having my picture taken」は、動名詞と使役構文が組み合わさった表現です。「like」の後は動名詞、「have+目的語+過去分詞」は「〜してもらう/される」の意味。このルールさえ理解すれば、他の応用表現にも役立ちます。
英語を自然に使いこなすには、こうした「構文」を感覚で身につけることが大切です。動詞+動名詞の形、そして使役構文は英語学習において非常に頻出なので、しっかりマスターしておきましょう。


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