喧騒を離れ、大自然の中で静かに湯に浸かる──そんな体験を求めて「秘境温泉」を訪れる人が増えています。アクセスは簡単ではないけれど、だからこそ得られる特別な感動。この記事では、全国の秘湯の中でも特におすすめしたい「秘境の温泉地」を7つ厳選してご紹介します。
高天原温泉(富山県)|日本三大秘湯のひとつ
北アルプスの奥地、登山道を7〜8時間歩いてたどり着く高天原温泉は、日本屈指の山岳温泉です。標高2100m、温泉のそばには小屋があるのみ。晴れた日には星空を湯船から眺めることも。
※登山装備必須。天候とルートの確認は必ず行ってください。
温泉津温泉(島根県)|ひっそりと湧く世界遺産の町の湯
世界遺産・石見銀山の近くにある温泉津(ゆのつ)温泉は、古い湯治場の雰囲気を残した秘湯。風情ある街並みに溶け込むように存在し、薬効高い源泉かけ流しの湯を楽しめます。
祖谷温泉(徳島県)|谷底へケーブルカーで向かう絶景露天
祖谷渓の断崖に位置する祖谷温泉。露天風呂へは専用ケーブルカーで谷底へと向かうという非日常体験ができます。ぬるめの源泉が肌に優しく、長く浸かるのに最適。
谷地温泉(青森県)|八甲田山の原生林に抱かれる秘湯
標高800m、ブナ林に囲まれた谷地温泉は、400年以上の歴史を持つ名湯。足元湧出の湯が特徴で、自然の恵みを直に感じることができます。夏の緑、秋の紅葉、冬の雪見露天…どの季節も魅力的。
白布温泉(山形県)|上杉藩の湯治場、静けさと歴史の温泉
上杉藩主も愛したと言われる白布(しらぶ)温泉は、磐梯朝日国立公園内の高原にある小さな温泉地。古き良き木造の旅館が軒を連ね、旅情あふれる景観を楽しめます。
中房温泉(長野県)|燕岳登山者にも人気の湧出量日本一クラス
北アルプス燕岳の登山口にある中房(なかぶさ)温泉は、地中からの湧出量が圧倒的。17種の源泉を使い分ける宿では、湯めぐりも楽しみのひとつ。
湯俣温泉(長野県)|北アルプスの河原に湧く天然の湯壺
上高地からさらに山道を進んだ先にある湯俣温泉。河原にスコップで穴を掘れば、そこに天然の湯が湧き出します。まさに“自分だけの温泉”を作って楽しめる野趣あふれる体験。
まとめ:非日常を求めるなら秘境温泉へ
紹介した温泉地は、いずれもアクセスが困難な分、日常では味わえない感動が待っています。便利さを少し手放して、静寂と大自然に身をゆだねてみませんか?秘湯旅は、心と身体をリセットする贅沢な時間になるはずです。


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