新東名開通で横浜町田‑厚木間の渋滞は本当に緩和される?伊勢原からの流入の影響も解説

車、高速道路

新東名高速道路の開通によって、東名高速・横浜町田IC~厚木間の渋滞が緩和されるのか、そして伊勢原地域から新東名を経由して流入した車が厚木-横浜町田間で逆に混雑を悪化させるのではと懸念する声に対して、交通データや工事計画を踏まえて整理しています。

新東名の役割と交通分散効果

新東名(E1A)は東名と並行し、海老名南JCT~御殿場JCT間を結ぶ約254kmの路線です。完成により東名への交通集中を分散し、渋滞の頻度や長さを大幅に軽減する効果が期待されています【参照】。

過去の局面では、新東名開通後に東名沿線での渋滞回数が約7割減少し、渋滞中の事故も約3割減少したという実績も報告されています【参照】。

伊勢原経由の車が厚木~横浜町田間に流入する懸念

新東名は厚木南ICと伊勢原JCTで東名と結合するため、伊勢原方面から来た車が東名に再流入することは可能ですが、全体の交通分散で見れば新東名利用者の多くは渋滞回避目的であり、逆流による臨界混雑は限定的と考えられます。

ナビタイムの交通実績でも、渋滞時に新東名経由では東名より約20分程度速く移動できることが確認され、新東名からの流入による混雑悪化よりも、混雑回避が主目的となっています【参照】。

東名・横浜町田IC付近の渋滞対策工事と影響

現在、NEXCO中日本が横浜町田IC~海老名JCT間において、付加車線の設置や橋梁の拡幅工事を2024年11月から2029年3月まで約4年半かけて実施中です。これにより渋滞の先頭位置となる大和トンネル付近では、ピーク時間帯の平均渋滞長が10km超→約1km延伸に改善される見通しです【参照】。

ただし工事中は一時的に車線幅が狭くなり、ピーク時には渋滞が長引くケースもあるため注意が必要です【参照】。

実態データから見る混雑回避と流入のバランス

伊勢原JCT付近~海老名JCT間で、混雑時には新東名→東名経由で東京方面に向かう車が増える傾向があり、新東名は分散利用に寄与しているといえます。混雑時に東名を使うよりも、新東名経由で移動した方が所要時間が短くなる傾向があります【参照】。

したがって、新東名は全体的には東名の混雑緩和に資する路線として機能しています。

まとめ:渋滞緩和効果はあるが局所的流入も考慮を

  • 新東名の開通により、東名横浜町田IC~厚木間の交通分散が期待され、渋滞発生回数や長さが減少する見込み。
  • 伊勢原経由の流入はあるものの、渋滞回避が動機であるケースが多く、東名に新たな混雑を生む大きな要因にはなりにくい。
  • ただし、現在進められている付加車線工事中は交通の流れが一時的に悪化する可能性もあるため、計画時は最新の交通情報をチェックすることが重要。

結果として、新東名は東名の渋滞緩和に有効に働く一方で、伊勢原地域からの流入が局所的な混雑要因となる可能性もあります。ただし全体としての交通分散効果の方が上回ると判断されます。

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