ETCカードは高速道路をスムーズに通過できる便利なツールですが、その取り扱いについては意外と悩む方が多いものです。とくに「差しっぱなしでも大丈夫なのか?」「毎回抜いたほうがいいのか?」といった疑問は多くのドライバーが抱えています。本記事では、ETCカードを安全かつ適切に使うためのポイントを解説します。
ETCカードを差しっぱなしにするリスクとは
ETCカードを車に差しっぱなしにしている方も多いですが、実はいくつかのリスクが存在します。最も大きなものは車上荒らしなどの盗難被害です。カードはクレジットカードと同等の機能を持っており、不正利用のリスクがあります。
また、ETC車載器の内部温度が高くなる夏場や、車内の湿度が高くなる冬場では、カードや端子の劣化が進む可能性もあります。機器やカードの故障の原因になるため、長時間放置しないことが望ましいといえます。
カードの挿しっぱなしが許されるケース
一方で、頻繁に車を利用する方や社用車での業務使用など、実質的に毎日ETCを使う場合は、カードを常時挿しておくほうが便利な場面もあります。この場合でも、防犯対策(施錠、駐車場所の工夫など)をしっかりと行うことで、ある程度のリスクは軽減できます。
また、最近の一部の車載器ではカードの抜き忘れ警告機能があり、エンジンを切るとアラートで知らせてくれるタイプもあります。
ETCカードを毎回抜くメリット
ETCカードを使用後に毎回抜いて持ち歩くことで、盗難・不正利用のリスクをほぼゼロに近づけることができます。特に普段はあまり車を使わない方や、旅行や遠出の際だけに利用する方には、使用後の抜き取りを習慣にすることが推奨されます。
さらに、カードを財布などに入れて管理することで、クレジットカード同様の扱いとなり、残高確認や利用明細の確認も容易になります。
ETCカード管理の実例と注意点
例えば、あるユーザーは「週末しか車を使わないので、必ずETCカードは抜いて財布に入れる」と話しています。盗難防止だけでなく、「別の車でも使えるようにしておくため」という理由もあるそうです。
一方、「業務用のバンを毎日使うので、基本は挿しっぱなし」という方もいます。ただしその方は「防犯対策として、夜間は必ずガレージ内に駐車し、防犯カメラも設置している」とのことでした。
抜き忘れを防ぐ方法と便利グッズ
カードの抜き忘れを防ぐためには、ETCカードリマインダーと呼ばれる小型デバイスを使うのもおすすめです。車のキーと連動させて、キーを抜くとカードの取り出しを促す音声やアラートが鳴る製品もあります。
また、スマートフォンのリマインダー機能を利用して、駐車後に通知を送るよう設定しておくのも一つの方法です。
まとめ:カードは用途と頻度で使い分けを
ETCカードを差しっぱなしにするか、毎回抜くかは使用頻度や車の管理環境に応じて判断するのがベストです。ただし、「安全」を優先するなら毎回抜くのが理想です。便利さとリスクのバランスを考慮して、ご自身に合った運用方法を選びましょう。
少しの手間で大きなトラブルを防ぐことができるのが、ETCカードの管理のコツです。


コメント