1ドル360円時代と今を比べる:ジュース1本から見る為替と物価の関係

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「1ドル=360円」の固定相場制時代と、現在の「1ドル=150円前後」の変動相場制時代を比較すると、同じ1ドルでもその価値は大きく変化してきました。本記事では、アメリカでの缶ジュース1本を例に、為替と物価の関係をわかりやすく紐解いていきます。

1ドル360円の時代とは?

1949年から1971年まで、日本は1ドル=360円の固定為替レートを採用していました。これは第二次世界大戦後の経済安定を目的としたブレトンウッズ体制のもとで定められたものです。

当時の日本では輸出を促進し、経済成長を狙うためにあえて円を安く保っていた背景があります。そのため、アメリカでの1ドルは日本円換算で非常に高価なものでした。

当時のアメリカの物価事情

1960年代〜70年代前半のアメリカでは、缶ジュースは1本あたり約10〜15セントで販売されていたと言われています。これはインフレ前の価格帯で、今と比べると物価は全体的に低水準でした。

つまり、仮に缶ジュースが当時10セント(=0.1ドル)だったとして、日本円換算では「0.1ドル × 360円=36円」となります。これを当時の日本国内の物価(缶ジュース約30円前後)と比較しても、大きな差はなかったことが分かります。

現在の為替と物価:1ドル=150円時代

2025年現在、為替は1ドル=150円前後。アメリカでの缶ジュースは大手スーパーや自動販売機で1〜1.5ドル前後が一般的です。つまり円換算で約150円〜225円となります。

一方、日本国内では缶ジュースはコンビニで120円〜160円程度で販売されており、物価の差は少しずつ縮まってきています。

実例:両時代を比較してみる

項目 360円時代(1970年前後) 現在(2025年)
1ドルの価値 360円 150円
缶ジュースの現地価格 0.1ドル(約36円) 1.0ドル(約150円)
日本での缶ジュース価格 約30円 約130円

この比較から分かるのは、為替レートだけで価格を単純に2倍・3倍と比較するのは正確ではなく、あくまでその時代の「物価水準」も合わせて考慮する必要があるということです。

為替と物価の関係:相対価格の視点

為替レートだけで「アメリカでのジュースは高い・安い」と判断するのは危険です。重要なのは、その時代の購買力(=物価)とのバランス。つまり1ドルで買えるモノの量や内容が、時代と共に変化しているという事実です。

例えば「今アメリカで1ドルで買えるもの=缶ジュース1本程度」だとしても、それが高いのかどうかは、その国の平均賃金や生活費などの文脈で判断する必要があります。

まとめ

「1ドル=360円だった時代のアメリカで缶ジュースを買うと、日本の2倍〜2.5倍の価格だったのか?」という問いに対しては、「その時代の物価も考慮すれば、実はそこまで高くなかった」と言えます。

つまり、為替レートだけで価格を判断せず、常に「相対的な購買力」や「その国の物価水準」に目を向けることが、正確な比較を行う鍵となります。

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