「高速道路って、あんなにたくさん本当に必要なの?」と感じる人も少なくありません。特に地方部などを走行していると、交通量が少なく「この道、意味あるの?」と思ってしまうこともあるでしょう。この記事では、高速道路が広範に整備されている理由と、その役割を交通・経済・防災の視点から詳しく掘り下げていきます。
全国に広がる高速道路網の基本的な役割
高速道路の最も基本的な役割は、都市間の高速移動を可能にすることです。特に日本のように山が多く、地形が複雑な国では、移動時間の短縮が生活や物流の効率化に直結します。
新幹線や航空路線だけではカバーできないエリアを高速道路が補い、あらゆる地域にアクセスできる「陸の大動脈」として機能しています。
経済・物流を支えるインフラとしての価値
高速道路は日本の物流を支える重要なインフラでもあります。宅配便や生鮮食品、医療用品の輸送など、スピードと時間指定が求められる配送において、高速道路は欠かせません。
たとえば、九州から関東まで翌日に荷物を届ける仕組みは、高速道路網とETC技術の発展があってこそ実現されています。
地方創生と観光振興のための整備
都市部だけでなく、地方にも高速道路が伸びているのは「地方創生」や「観光促進」の目的も大きく関係しています。高速道路があることで、観光客の流入が容易になり、地域経済への波及効果が生まれます。
例えば、東北自動車道や山陰道の整備によって、以前はアクセスしづらかった観光地への来訪者が増加したというデータもあります。
災害時のライフラインとしての役割
高速道路は災害時の緊急輸送路としても機能する重要なインフラです。地震や大雨などによって一般道が寸断された場合でも、高速道路のネットワークが整っていれば、救援物資の配送や医療支援が迅速に行えます。
実際に、東日本大震災や熊本地震では、高速道路が応急復旧されて緊急車両が最初に通行できるルートとして活用されました。
「使われていないように見える道」も必要な理由
一見して交通量の少ない高速道路でも、バイパスや代替ルートとしての価値があります。交通集中を緩和する役割に加え、事故や通行止め時のリダンダンシー(冗長性)を確保するためにも重要です。
また、高速道路の建設は国土全体のバランスを取る意味でも意義があり、「使われていないように見える道」にも戦略的な役割があるのです。
高速道路の整備と税金の使い方
一部の高速道路は国費で建設・維持されていますが、多くの区間はNEXCOなどによって有料で運営され、利用者負担の仕組みで維持管理されています。これは「受益者負担」の考え方に基づいており、全てが税金でまかなわれているわけではありません。
また、料金収入だけでなく、経済波及効果や災害リスク軽減という側面も加味すれば、高速道路に対する投資の妥当性は高いと評価されています。
まとめ:ぎょうさんあっても無駄じゃない
高速道路が「ぎょうさん」あることには、移動の利便性、経済の活性化、地方創生、災害対策など、多くの理由がしっかりと存在します。表面的な交通量だけで判断すると「必要なさそう」に見える道路も、社会全体の安定と成長を支える見えない力として重要な役割を果たしています。
高速道路は単なる通行ルートではなく、地域と国全体を結ぶ「未来への基盤」として存在しているのです。


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