Microsoft Flight Simulator 2020(MSFS2020)でA380Xを巡航中、対気速度(IAS)を240ノットに設定しても、実際の表示が130ノット前後しか出ないという疑問は多くのユーザーが経験しています。本記事では、その原因と解決のヒントをわかりやすく解説します。
対気速度(IAS)と地対速度(GS)の違いを理解する
まず前提として、航空機の速度表示には複数の種類があり、特に以下の2つが混同されやすい点に注意が必要です。
- IAS(Indicated Airspeed):計器上に表示される対気速度。高度が上がると空気が薄くなり、IASは実際の速度より低く表示される。
- GS(Ground Speed):地上に対する速度。GPSなどで計測され、高度や風の影響を反映した速度。
巡航高度(例:FL350以上)では、IASが低く表示されるのは正常です。
A380X特有の速度管理のポイント
A380XはA32NXなどとは異なる速度プロファイルを持ちます。特にMOD(Modular Avionics)を使っている場合、VNAVロジックや自動スロットルの挙動が異なり、期待通りのIASが出にくいことがあります。
たとえば、高高度ではIAS 130ktでもM0.85(マッハ速度)に達していることも珍しくありません。これは機体設計上の巡航速度です。
Mach(マッハ数)とIASの関係をチェックしよう
巡航時に重要なのはIASよりもマッハ数(Mach)です。高度FL350でIASが140ktしか出ていなくても、Mach 0.84などで適正速度に達している可能性があります。
MSFS2020では「PFD(プライマリ・フライト・ディスプレイ)」に表示されるマッハ数も確認しましょう。Mach 0.82〜0.85がA380の適正巡航域です。
対処法と確認すべき設定
- 高度がFL300以上であれば、IASではなくMach数を基準に設定する
- オートスロットルが正しく作動しているか確認(「CLB」や「CRZ」モード)
- MOD(FlyByWireやHeadwind A380Xなど)の最新バージョンを使用しているか確認
- 「空気密度」「外気温」「風」の影響も想定に入れる
また、他機種(A320neoなど)で問題がない場合でも、A380Xではより慎重な速度設定が求められます。
実例:高度FL360でのA380Xの速度表示
実際に高度FL360で巡航しているユーザーの報告では、IASは130〜145kt程度で安定しており、Mach 0.84での巡航が実現されています。
このように、表示が低く感じられるのは航空物理に基づくものであり、不具合ではありません。
まとめ:高度と速度の関係を正しく理解しよう
MSFS2020でA380Xを使用する際、対気速度が低く表示されるのは高度や機体仕様による自然な現象です。Mach数を目安に巡航速度を確認することで、不安なくフライトを続けることができます。
初心者の方は、IASではなくマッハ数に着目するクセをつけることで、よりリアルなフライト体験が得られるでしょう。


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