サイパンはアメリカ合衆国の自治領・北マリアナ諸島に属し、美しいビーチや温暖な気候で人気の観光地です。本記事では中国国籍の方がサイパンを訪問する際のビザ制度や注意点について解説します。
サイパンはビザ免除の特例地域
サイパンを含む北マリアナ諸島は、アメリカの一部でありながら「CNMIビザ免除プログラム(Guam-CNMI Visa Waiver Program)」という特例措置が設けられています。この制度により、対象国の国民は短期間(最大45日間)の観光目的であればビザなしで入国が可能です。
しかし、中国国籍はこのビザ免除の対象国ではありません。したがって、中国籍の方がサイパンを訪れる場合、通常はビザが必要です。
中国籍でもビザなしでサイパンに行ける例外
例外的に、「団体観光ビザ免除プログラム」を利用すれば、中国籍の方でもノービザでの入国が可能です。この制度では、指定された旅行会社を通じてツアー形式で訪問する場合に限り、ビザ免除が適用されます。
この制度を利用するには、指定旅行会社からの予約・申込が必要であり、個人旅行では利用できません。具体的な参加条件は旅行会社により異なるため、事前の確認が重要です。
在日中国籍者は日本から出発でもビザが必要?
現在、日本に在住している中国国籍の方であっても、国籍が中国である以上は原則ビザが必要です。ただし、有効なアメリカB1/B2ビザをすでに取得している方は、そのビザを使ってサイパンへ入国できます。
また、前述の団体観光プログラムを利用することで、日本からでもビザなし渡航が可能になる場合があります。航空会社の直行便やツアーパックに含まれていることもあるため、詳細は旅行会社に確認してください。
必要書類と申請のポイント
通常のビザを申請する場合、以下の書類が求められます。
- パスポート(有効期限6か月以上)
- ビザ申請書(DS-160)
- 申請料支払い証明
- 面接予約とその確認書
- 写真(規定サイズ)
東京や大阪のアメリカ大使館・領事館で面接が行われ、審査に数日から1週間程度かかります。
よくあるトラブルとその対策
「日本に長く住んでいるからノービザで行けると思っていた」と勘違いされるケースが少なくありません。ビザ免除制度は国籍で判断されるため、在留資格や居住年数にかかわらず、中国籍である限り基本はビザが必要です。
また、旅行会社によっては「ビザサポート」や「免除対象ツアー」を案内してくれるところもあるため、不安な方はまず信頼できる業者に相談するとよいでしょう。
まとめ:ビザ免除には条件あり、早めの準備を
中国籍の方がサイパンへ旅行するには、原則としてビザが必要ですが、条件付きで免除される場合もあります。団体ツアーの利用や有効な米国ビザの所持など、状況に応じてルートが変わるため、渡航前に確実な情報を得て早めに準備することが大切です。
最新の入国条件についてはアメリカ税関・国境警備局(CBP)公式サイトや、信頼できる旅行会社の案内ページをご確認ください。


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