パスポートの申請時、旅券窓口では申請者が日本国籍を有しているかを厳密に確認します。本記事では、その確認方法や実際に提出が必要となる書類、注意点について詳しく解説します。
パスポート申請における国籍確認の重要性
パスポートは国家が発行する国際的な身分証明書であり、申請にはその国の国籍を有していることが必須条件です。日本のパスポートは「日本国民」にのみ発行されるため、国籍確認は初歩かつ最重要ステップとなります。
申請者が外国籍である場合や国籍が確認できない場合、旅券は発行されません。虚偽の申請には罰則も規定されています。
申請者の国籍を確認する書類とは
旅券センターは以下のいずれかで日本国籍を確認します。
- 戸籍謄本(全部事項証明)または戸籍抄本(個人事項証明)(6か月以内のもの)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
戸籍は「日本国籍を有すること」と「親子関係」などの公的情報を証明する唯一の書類であり、原則すべての初回申請・氏名変更・本籍地変更時に必要です。
再発行・更新の場合の確認プロセス
5年・10年パスポートの更新申請で、かつ本籍地や氏名等に変更がなければ、戸籍の提出は省略できる場合があります。
ただし、旅券センターが必要と判断した場合は、提出を求められることがありますので、念のため持参しておくと安心です。
子どもや国外在住者の国籍確認
15歳未満の子どものパスポート申請では、親権者の同意書に加え、子ども本人の戸籍が求められます。
また海外在住の日本人が現地の日本大使館・領事館で申請する場合も、日本国籍であることを示す戸籍謄本の提出が必要です。電子申請でも同様です。
戸籍取得の方法と注意点
戸籍謄本や抄本は、本籍地の市区町村役場で取得できます。遠方に住んでいる場合は、郵送での取り寄せも可能です。
6か月以内に発行されたものである必要があるため、取得のタイミングには注意してください。
まとめ:パスポート申請時は戸籍がカギ
日本国民であることの確認には、戸籍謄本または抄本の提出が必須です。申請内容によっては省略できるケースもありますが、基本的には常に携帯しておくと安心です。パスポートは国籍の証そのものであり、確実な証明が求められます。


コメント